スイカの皮は食べられる?捨ててしまいがちなスイカの皮を美味しく食べる方法|管理栄養士が解説

 スイカの皮は食べられる?捨ててしまいがちなスイカの皮を美味しく食べる方法|管理栄養士が解説
Adobe Stock

気温が高くなり、スイカがおいしい季節がやってきました!スイカといえばみずみずしくジューシーな赤い果肉の部分がおいしいと思われがちですが、じつは皮の部分も食べられるというのをご存じでしたか?この記事では、スイカの皮の部分の活用方法についてご紹介します。

広告

スイカの皮は「食べられる」!

スイカは赤い果実の部分だけが食べられると思われがちですが、外側の固い緑の部分だけ取り除けば皮の部分も食べることができます。

スイカに含まれる特徴的な成分は、「シトルリン」というアミノ酸。シトルリンとはスイカをはじめメロンや冬瓜などウリ科の植物に多く含まれ、肉や魚では補えない個性的なアミノ酸と言われています。最近の研究では血液をサラサラにして動脈硬化を予防したり、抗酸化作用が期待できることから注目を集めています。

そのほかにも、果肉の部分には余分なナトリウムを体外へ排出するカリウムや、活性酸素の発生を抑え取り除く作用のあるβ-カロテンなど、体にうれしい栄養素が豊富に含まれているんですよ。

じつは〇%も捨てられている…スイカの皮の活用方法をご紹介

文部科学省の食品分析データベースによると、スイカの廃棄率はなんと「40%」!その40%のうち多くを占めるのは皮の部分とされています。

漢字では「西瓜」と書くように、皮の部分はきゅうりのようなシャキシャキとした食感とほんのり感じるフルーティーな風味で果実の部分とはひと味違った魅力を感じることができますよ。

食べ終わった皮を使うよりも、先に皮と果実の部分を切り分けておくと衛生的で食べやすいのでおすすめです。つるつるした固い皮の部分は味がなじみにくいのでピーラーや包丁で黄緑色の部分が見えるまでむいてから調理しましょう。

活用方法の一例は以下の通りです。

サラダや和え物

赤い果実の部分と一番外側の固い皮を除いた白い部分を食べやすい大きさに切り、そのままサラダや和え物に活用することができます。さっぱりとした味わいでスイカ特有のシャキシャキ食感を味わえ、夏の暑い時期にもぴったりの一品ができあがります。

漬物

スイカは水分が多いので、塩を振りしばらく置いておくと水分がにじみ出てきます。その水分を絞って調味料につけておくとポリポリ食感の漬物が簡単に完成します。お酢を使ってピクルスにしたり、浅漬けの素やごま油などで風味づけするのもおすすめです。

煮物やスープ

火を通すことでスイカ特有の青臭さが低減し、冬瓜のような食感が楽しめます。和風の煮物やスープもおいしいですし、トマト味にするとラタトゥイユ風の煮物を作ることもできますよ。

まとめ

今回は、スイカの皮の活用方法についてご紹介しました。スイカは外側の固い緑の部分を取り除けば、おいしく食べることができます。皮の部分を料理に活用することで、生ごみを捨てる手間を省けるのはうれしいですよね。きゅうりを使ったレシピと置き換えてもおいしくいただけますので、ぜひスイカの皮の部分も活用してくださいね。

 

参考サイト:

食品分析データベース 果実類/すいか/赤肉腫/生

シトルリンの代謝と薬効

広告

AUTHOR

管理栄養士 野口久美子

野口久美子

管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。



RELATED関連記事