【肌や粘膜が乾く…更年期の渇き対策】体の貯水タンクを育てる筋トレと、水分・ミネラル不足を防ぐ方法

 【肌や粘膜が乾く…更年期の渇き対策】体の貯水タンクを育てる筋トレと、水分・ミネラル不足を防ぐ方法
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永田京子
永田京子
2024-07-09

肌や粘膜が乾いたり、一方で汗をたくさんかいたり、就寝中の明け方にふくらはぎがつったり…。更年期になると、こうしたトラブルが起こりがちです。特に夏の間はさらに外気の暑さが加わり、大量の汗をかいたり、熱中症を起こしやすくなったりと、より対策が必要な時期でもあります。対策としては、水分やミネラルの補給をうまくしてあげることが何よりも大切です。今回はなぜ更年期にこうしたトラブルが起こりやすくなるのか、その対策方法についてもお伝えします。

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更年期に水分・ミネラルが不足しがちになる原因は

更年期には、個人差はありますが、急に上半身が熱くなって滝のような汗をかくホットフラッシュ、肌や粘膜の乾燥、ふくらはぎがつるこむらがえりなど、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。これは、更年期になると体内の水分やミネラルが不足しやすくなることが大きな原因の1つです。

なぜ水分やミネラル不足が起こるのでしょうか。理由は大きく分けて2つあります。

1つ目は、自律神経の乱れです。40代、50代の女性ホルモンが大きく変化する更年期には、女性ホルモンの急激な低下から自律神経が乱れやすくなります。すると、心や体に様々な症状が起こりやすくなりますが、その代表的な症状がホットフラッシュです。大量の汗をかくことで水分やミネラルが体内から出て行き、脱水状態になりやすくなります。また、何回もトイレに行きたくなる頻尿などの症状でも、水分が体から出て行きやすくなります。

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2つ目の理由は、筋肉量の低下です。筋肉は、別名“貯水タンク”と呼ばれるほど、体内で最も水分を蓄えている組織です。女性は男性にくらべて筋肉の量が少ないうえ、運動をあまりしないでいる状態が続くと、筋肉量は低下していってしまいます。すると、体内に水分を十分ため込めなくなり、水分不足や熱中症になりやすくなります。

水分・ミネラル不足は疲れ、こむらがえり、頭痛などさまざまな不調を引き起こす

では、水分やミネラルが不足すると、どのような影響が現れるのでしょうか。

水分が不足すると、血液の巡りが悪くなり、十分な酸素や栄養素が体内にうまく巡らなくなります。疲労物質がたまったままになることで、「なんとなく疲れやすい」という症状が現れるのはその一例です。また、水分・ミネラルの不足によって、ふくらはぎがつるこむらがえり、肌の乾燥、便秘、膀胱炎、口の中がかわくドライマウスなどの症状が起こりやすくなったり、集中力の低下、頭痛、めまいなど、いろいろな不調を引き起こすこともあります。さまざまな不調が起こると、更年期だから仕方がない、だったり、そういう体質に変わってしまったのかもしれないなど、つい思ってしまいがちです。しかし、上手に水分・ミネラルを補給することで、不調の改善も期待できます。ぜひ積極的に対策をしていきましょう。

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永田京子

永田京子

NPO法人 ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ3万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。



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