〈ほうれん草〉葉の部分に虫食いの穴を見つけた…!これ、食べても大丈夫?→管理栄養士が回答
虫食いの穴がたくさんあるほうれん草、食べることに躊躇してしまったという経験のある方もいらっしゃるかもしれません。野菜に虫がついていたり食べられて穴が空いてしまったりすることはよくあることですが、このようなほうれん草は本当に食べても大丈夫なのでしょうか。この記事では、虫に食われているほうれん草が食べられるにかについて解説します。加えて、ほうれん草の洗い方や茹で方のコツもご紹介しますので、参考にしてくださいね。
ほうれん草に虫食いの穴…これって食べても大丈夫?
ほうれん草が虫食い穴だらけだったがために、捨ててしまったことはありませんか?もったいないことをしてしまう前に、虫食いほうれん草が食べられるのかどうか確認しておきましょう。
【結論】虫食い穴のあるほうれん草は食べられる!
ほうれん草に虫食いの穴があったとしても、食べることに問題はありません。ほうれん草は比較的虫がつきにくい野菜ですが、それでもアブラムシやハダニなどがついて虫食いになってしまうことがあります。
食べようとしているほうれん草に虫がついていたことを考えると、あまりいい気分がしない方もいらっしゃるでしょう。しか、虫が食った跡(穴)がついているというだけであれば食べても問題ありません。
気になるようであれば、その部分のみ取り除いて食べましょう。
食べられないほうれん草の特徴
虫食いの穴があるほうれん草は食べられますが、穴以外に以下のような特徴があれば食べるのをやめましょう。
●葉が変色している
●一部が溶けたりベタついたりしている
●茶色い汁が出ている
●異臭がする
虫食い穴があるだけでは食べられますが、以上のような状態になっているほうれん草は食べずに廃棄しましょう。
虫食いほうれん草も美味しく食べよう!洗い方&茹で方のコツ
虫食いの穴があっても美味しく食べるためには、ほうれん草の適切な洗い方と茹で方をマスターしておきましょう。
ほうれん草の洗い方
虫食いのほうれん草かどうかに限らず、野菜は調理する前によく洗いましょう。
まずは最も汚れていると思われる部分、根元を洗います。ほうれん草の根元に十字に切り込みを入れることで、根と茎の付け根にたまった砂や土をきれいに洗い落とせるうえ、茹でた時に均一に火が通りやすくなります。
切り込みを入れたら根元部分をこすり洗いします。ボウルに水をため、指でこすりながらよく洗いましょう。
根元が洗い終わったら、葉の部分を洗います。水が濁らなくなるまで流水でふり洗いしましょう。
ほうれん草の茹で方
きれいに洗ったほうれん草は、以下の手順を参考に茹でていきます。
●鍋に湯を沸かし、色止めのための塩を適量入れる
●ほうれん草を根元から半分程度まで入れ、この状態で30秒ほど茹でる
●さらに葉先までお湯に入れ、続けて30秒程度(全体で1分〜1分30秒ほど)茹でる
●茹で上がったらすぐに冷水に取り冷やす
●水気を絞り、食べやすくカットする
茹でたほうれん草を冷水に取るのは、色をきれいに出すためとアク抜きのためです。ほうれん草はアクのもととなる「シュウ酸」の多い野菜。えぐみの元となるアクを適切に取り除くことで、よりほうれん草を美味しく食べられます。
まとめ
虫食いの穴があるほうれん草は、食べるのをためらうことがあるかもしれません。しかし、穴が開いているだけで傷んでいなければ問題なく食べられます。適切な方法できれいに洗い、色よく茹で、さまざまな料理で味わいましょう。
【参考文献】
AUTHOR
鈴木亜子
管理栄養士/ライター。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。
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