小松菜はどう洗うのが正解?根元に残りがちな土までキレイに落とす方法
小松菜はほうれん草と並んで人気のある緑黄色野菜ですよね。生でも加熱しても食べやすく、普段から食事に取り入れている方も多いのではないでしょうか。そんな小松菜ですが、しっかり洗ったつもりでも切ってみると土が残っていた…ということはありませんか?この記事では、小松菜の正しい洗い方をご紹介します。
小松菜に含まれる栄養素
小松菜はくせがないのに食べやすく、特にカリウム、カルシウム、鉄、β-カロテンなど日本人に不足しがちな栄養素を含む野菜です。主な栄養素の働きは以下の通りです。
カリウム
過剰に摂取したナトリウムの排出を助け、浸透圧の調整などに働くミネラル。不足すると脱力感や食欲不振などが現れることがあります。
カルシウム
骨や歯を形成し丈夫にする主なミネラルで、人体に最も多く含まれています。骨粗しょう症を予防することも期待できます。
鉄
赤血球のヘモグロビンの構成成分として酸素の運搬に関与します。また、血液を作るために必要な栄養素で貧血予防効果もありますが日本人は不足している傾向にあります。
βカロテン
免疫力アップが期待できる栄養素。体の中でビタミンAに変わり、髪や皮膚、粘膜の健康維持、視力維持などが期待できます。
根元に土が…小松菜はどう洗う?
小松菜を料理に使う時に土が残っていたら残念な気持ちになりますよね。ここでは小松菜を洗う前の下準備をご紹介します。
根元に切り込みを入れる
小松菜は根元があまり締まっていないので、特に根元に土が入りやすい野菜です。そのため、まず最初に根元に十字の切り込みを入れるか切り落とすとよいでしょう。ゆでる時は切り込みを入れ、炒め物などに使う時は切り落とすと便利に使うことができますよ。
たっぷりの水を用意する
根元に残った土を洗い流すには、たっぷりの水を使いましょう。時間があるときには根元をしばらく水につけておくとさらに土が落ちやすくなります。水につけることで葉の部分もシャキッとするのでおすすめです。
小松菜は「ふり洗い」がおすすめ
小松菜の根元の土を落とすには、たっぷりの水の中で振るようにして洗う「ふり洗い」がおすすめです。効率よく土を落とせるふり洗いの方法をご紹介します。
流水でふり洗いする方法
切り込みを入れた根元を上に向けて流水を当てて洗います。切った部分をやさしく広げながら洗うとより土が取れやすくなりますよ。
ボウルにためた水でふり洗いする方法
ボウルに水をため、その中で振るようにして洗います。一度ではなく水を何度か変えて土が見えなくなるまで洗いましょう。流水で洗うよりも節水できますし、落ちた土が見えるので、しっかり洗うことができます。
切ってから洗う方法
切ってから洗う場合は、まず根元を洗ってから切りましょう。切った小松菜をボウルにためた水の中で泳がせるように洗い、ザルに上げます。切ってから洗った方が汚れが落ちやすいような気もしますが、水溶性の栄養素が流出する可能性もあるのでなるべく時間をかけずにさっと洗いましょう。
まとめ
小松菜の根元の土を落とすには、まず根元に切り込みを入れるか切り落としてから洗います。流水かボウルにためた水の中でふり洗いし、土が見えなくなったのを確認してから料理に使うと安心ですね。じゃりっとした嫌な食感を避けるためにも、丁寧に洗って冬においしくなる小松菜を存分に味わってくださいね。
参考サイト
AUTHOR
野口久美子
管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。
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