「ひき肉がなんか臭う…これ食べても平気?」ひき肉が臭う原因と食べないほうがよい傷んだひき肉の特徴
「使い切れなかったひき肉、使おうと思ったらなんとなく臭う…」こんな経験のある方は多いのではないでしょうか。ひき肉が臭ったとしても、食べて問題ないのであればなるべく無駄なく使いたいですよね。この記事では、ひき肉が臭う原因や食べないほうがよい傷んだひき肉の特徴などを紹介するほか、適切な保存方法についても解説します。ひき肉を美味しく安全に食べるための参考にしてくださいね。
ひき肉がなんとなく臭う…これって大丈夫?
結論から言うと、臭うひき肉は傷んでいる可能性が高いでしょう。細かく挽いている分、空気に触れる面が多いひき肉は、傷みやすいという特徴があります。ここでは、ひき肉が臭う場合の対処法について紹介します。
傷んでいなくてもひき肉は臭いやすい
かたまり肉やスライス肉に比べると、ひき肉は臭いやすい傾向があるようです。臭いの感じ方には個人差があるものの、原料となる肉の種類や部位によっては、いわゆる獣臭さを感じることがあります。
このような臭いは肉の傷みによるものではないため、香辛料を使用したり牛乳につけたりといった方法を用いれば、臭みを除去し美味しく調理することが可能です。
ただし、こんな臭いは要注意!傷んだひき肉の特徴
傷んで食べられないひき肉の臭いの特徴は「酸っぱい臭い」や「アンモニア臭」などの「腐敗臭」です。このような臭いを発しているひき肉は傷んでいるため、食べないで廃棄しましょう。
また、以下のような状態も傷んだひき肉に見られる特徴です。
●黒っぽく変色している
●粘り気が増す
●糸を引いている
臭いに加えてこのような特徴があるひき肉は、腐っていると判断してよいでしょう。
少しくらい臭っても賞味期限が切れてなければ大丈夫?
賞味期限とは、定められた保存方法で保存した場合の美味しく食べられる期間のことです。つまり、パッケージに表記された通りに保存されなかった場合、賞味期限を待たずに傷んでしまうリスクがあるということになります。
賞味期限が切れたからといってすぐ食べられなくなるわけではありませんが、その一方で期限が切れていなくても傷んでしまう可能性はあるのです。
保存状態など心配な点がある場合は、賞味期限にかかわらず臭いや色、触感(粘り気など)に違和感がないかチェックして、早めに使い切るようにしましょう。
ひき肉は冷凍保存で美味しさをキープしよう
当然ながら、ひき肉を室温に置きっぱなしにすることはNGです。冷蔵保存でも2日ほどの賞味期限なので、より日持ちさせるためには冷凍保存しましょう。
ひき肉の冷凍保存方法
ひき肉の美味しさをなるべく長期間キープするためには、まず小分けにしてラップでぴっちりと包みます。ラップで包んだひき肉を、さらに冷凍保存用袋に空気を抜くように封をして冷凍庫に入れましょう。2週間程度日持ちします。
解凍する際は冷蔵解凍もしくは室温解凍、電子レンジ解凍いずれもOKです。全解凍せず半解凍状態から調理することで、ドリップの発生を抑えられます。
「そぼろ」にしてから冷凍保存もおすすめ
ひき肉を炒めて味付けした「そぼろ」の状態で冷凍することも可能です。同じようにラップと冷凍保存用袋を使用し、小分けにして冷凍しましょう。加熱して味付けすることで3週間ほど保存できるうえ、いろいろな料理に活用できます。
まとめ
ひき肉が臭う場合、傷んでいる以外にもひき肉特有の臭いの可能性もあります。傷んで食べられないひき肉は、色が黒っぽくなったり糸を引いたりするなど、臭い以外の特徴があることがほとんどです。賞味期限内だったとしても、傷んだひき肉の特徴が当てはまる場合は食べないようにしましょう。そもそもひき肉は傷みやすいため、購入後すぐ食べないのであれば冷凍保存が有効です。適切に保存することで、ひき肉の鮮度を長くキープできます。
【参考文献】
消費者庁|食品期限表示に関する一般(消費者)向けの説明資料について
AUTHOR
鈴木亜子
管理栄養士/ライター。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。
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