米国のシェフや栄養士に学ぶ|食品ロスを減らすスマートな食べ方
食べものを無駄にしないように努めていても、まだ捨ててしまっている?今回はシェフと栄養士たちが台所から出るゴミをできるだけゼロに近づけ、残りものや野菜の茎に、新たな命を与えるためのヒントを教えてくれる。
テイクアウトのインド料理で残ったお米や、子どもが食べてくれないブロッコリーの茎、卵白だけ必要なレシピのときの卵黄など、まだプラーナや生命力が宿っているまったく問題のない食べものを捨てるときの気持ちを端的に表す言葉はないのだろうか。山のような野菜の茎をどうすることもできずに感じる後悔と罪悪感と諦めが入り混じったあの気持ちだ。
「私たちは農産物や肉のいちばんいいところだけを使って、見た目の悪い部分を捨てることに慣れてしまっている」と言うのは、ベジタリアンのための料理本『TossYour Own Salad』の著者でニューヨークでシェフをしているエディ・マクナマラだ。だが現代の食物生産や販売方法にも問題がある。それにまんまとのせられている私たちは、無意識に何でも買いすぎて無駄を出し、かつて食料庫やお金を有効に使っていた祖母たちの知恵を忘れてしまった。事実、アメリカでは40%もの食べものが捨てられている。米国農務省によると、生ゴミはゴミの中で最も大きな割合を占めており、埋立地に利用されているという。また一方では、4千9百万世帯が食料を満足に得られない状況にある。食べものを無駄にすることで生じるこの不均衡は、悲劇としか言いようがない。
ここで朗報だ。いくつかの簡単な方法を家庭で実践すれば、もっと賢く食べられるようになり、ゴミ箱やコンポスト行きだった食べものも有効に(おいしく)利用できるようになる。「食べものは尊いものよ。手をかけて育てられ、栽培され、飼料を与えられてできているの。だから丸ごと使うべきだわ」と言うのは、ヨガを学んでいるシェフのルイーザ・シャフィアだ。環境に配慮した台所用品を扱うMagpie Cookshop の共同創設者でもある。「行き場を失った材料や残りものをおいしくて栄養のある一皿にできると、本当にうれしいの。これは地球に対するアヒムサ(非暴力)の実践よ」
そこで、簡単に食べものを保存する方法や残りものでつくるおいしい食事を紹介しよう。
残り物を活用しよう
下にあるような食べものが家に残っていないだろうか? ちょっと手を加えて手早く新たな一品をつくってみよう。
じゃがいもやにんじんの皮
ヘルシーチップス……オリーブオイルと塩を振りかけて200度に温めたオーブンでカリカリになるまで焼く。
余ったにんじんやビーツの葉
パスタのトッピング……みじん切りにしてオリーブオイルで炒めたら、パルメザンチーズと松の実と一緒にミキサーにかけてペースト状にする。
残った中華料理
中華風オムレツ……フライパンに入れ、かぶるように溶き卵を注いだら180度のオーブンで25~30分焼く。
余った野菜
野菜シチュー……ひよこ豆1缶(すすいで水を切る)、トマトソース1カップ、クミン小さじ1、パプリカ小さじ1と合わせ、火が通るまで中火にかける。
柔らかくなり過ぎたブルーベリー
ブルーベリー・オートミールマフィン……ブルーベリー2カップに小麦粉をまぶし、オーツ麦 2.5カップ、水2カップ、バニラエクストラクト大さじ1、好みの量のはちみつとまぜて、200度のオーブンで30分焼く。
熟れすぎたバナナ
簡単バナナブレッド……熟れすぎたバナナ3本と小麦粉2カップ、砂糖1/2カップ、ベーキングパウダー小さじ1、ベーキングソーダ小さじ1、棒状バター1本、卵2個を混ぜ、180度のオーブンで1時間焼く。
傷のついたりんご
ベリースムージー……バナナ1本、ベリー類ひとつかみ、アーモンドミルク1カップと一緒にミキサーにかける。
余った鶏肉
かぼちゃと鶏肉のチリ……鶏肉をさいの目切りにして、かぼちゃのピューレ1カップ、トマト(ダイスカット)2缶、インゲン豆1缶、チキンブロス2カップと合わせ、弱めの中火で30分煮込む。
炊いたご飯の残り
ボリュームたっぷり主菜サラダ……卵焼き、サラダ用青菜、みじん切りにした野菜類と合わせる。
ライター:リズ・クリーガーは健康やウェルネスに関するライターで編集者。ブルックリン在住。
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