ガチガチに硬くなったお尻をゆるめれば「股関節が軽くなる!」股関節はめ込みストレッチ
座る時間が長いと、お尻の筋肉はずっと上半身の重みを受けていたり、動きが少ないことにより硬くなることがあります。そのお尻の筋肉の硬さは股関節の動きの制限にもつながります。お尻をほぐして、股関節の可動域を広げていきましょう。
なぜ体は硬くなるの?
肩がこる、腰が痛くなる等、全身の筋肉は硬くなることで痛みを生じていますが、硬くなる理由は主に2つあります。
(1)筋肉は動かないと硬くなるという特徴があります。細胞レベルの話でいうと、動かさないと筋繊維が短くなってしまうため、筋肉の動きが悪くなります。
(2)筋肉を動かさないと、筋肉の周辺にある血管が休眠モードに入ってしまい、筋肉を動かすための栄養や酸素も行きわたらなくなり、動きが硬くなります。
どちらの理由も、使わない筋肉や血管は、スイッチをオフして無駄なエネルギーを使わないようにする、血流や栄養の供給を制限して、より必要なところに集中させる等、人間が生きていくために必要な生存本能の一種であると考えられています。
座り仕事でお尻が硬くなっている
座っている姿勢で長時間いるということは、上記(1)の動かなくなると硬くなるに加え、太ももの裏側やお尻は常に重力がかかっているため(2)の血流が悪くなるという状況も、無意識に作ってしまっています。特にお尻が硬くなると、股関節の動きにも影響が大きいため、歩くとすぐに疲れる、階段の上り下りがつらい、日常生活にも影響大!硬くなりやすいお尻をしっかりとほぐして、日常の動きを楽にしていきましょう。
お尻ストレッチ&股関節はめ込みエクササイズ
今回ご紹介するのは、股関節の位置も整えながらお尻のストレッチができるエクササイズ。四つん這いで行いますので、膝が床に当たって痛い場合はヨガマットを使ったりクッションやタオルを敷いて行いましょう。
やり方
1.四つん這いの姿勢になる。肘を曲げて、肘から下の腕をマットにつく
2.左膝を肘に近づけるようなイメージで、肘に膝を寄せる
3.お尻を左に揺らして、お尻をストレッチ
4.左側に体重をかけながら、左手を床につき上半身を左上にひねって数呼吸
逆側も同じように行いましょう
日常にはない動きのため、最初は動きづらさを感じるかもしれませんが、それも筋肉が硬くなっている証拠。座り仕事の人は、1時間に1回は立ち上がって体全体を動かすようにすることもオススメですが、このストレッチを10回1セット、1日1回取り入れていただくとさらに股関節周りの柔軟性もアップする効果が期待できるでしょう。
▼動画で動きを詳しくチェック
AUTHOR
伊藤香奈
股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。
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