「硬水を飲んだ方がいい人」って?管理栄養士が教える、硬水の特徴と硬水をおすすめしたい人


硬水はミネラルが豊富な水として知られていますが、どのようなタイプの方に合うお水なのでしょうか。本記事では、硬水の特徴とともに硬水が生活スタイルに合うタイプを解説します。ぜひ日々の水分補給にお役立てください。
硬水・軟水とは?
水の硬度とは、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの含有量をあらわしたものです。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度120から180mg/L未満を「硬水」、180mg/L以上を「非常な硬水」としています。日本の水の多くは硬度の少ない「軟水」です。
硬水がおすすめのタイプ①ミネラル補給をしたい方
硬水にはカルシウムとマグネシウムが含まれていることから、日々の水分補給をしながら手軽にミネラルも摂れる点がポイントです。食品からミネラルを摂取する場合、たとえば牛乳には100mlあたりカルシウムが110mg、マグネシウムが10mg含まれています。硬水は1Lあたりのミネラルの含有量を示すため、牛乳と比較すると10分の1程度と少なめです。しかし硬水を選ぶことで、普段の水分補給をしながら不足しがちなミネラルを補える点はメリットといえるでしょう。
硬水がおすすめのタイプ②おなかをスッキリさせたい方
硬水に含まれるマグネシウムにはお通じをよくする作用があるため、便秘気味の方は摂りたいミネラルです。一方、その作用によってマグネシウムの摂り過ぎから下痢につながってしまう場合もあるため、健康によいからと硬水を多量に飲むのは避けましょう。
水分補給の目安
飲み水から摂るべき水分量は、1日1.2L程度とされています。水は多く飲むほど美容によいという話を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、水の摂り過ぎは体内のミネラルバランスが崩れることによる不調やむくみにつながります。よって一気にまとめて飲まず、こまめに少しずつ飲むようにしましょう。
まとめ
本記事では、硬水の特徴や硬水がおすすめのタイプの方を解説しました。硬水はミネラルが多いことから、メリットと共にデメリットもあります。苦味やクセも感じやすいことから、気になる方は少量から試してみることをおすすめします。
〈参考文献〉
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