捨てないで!【かぶの葉】根よりも栄養がたくさん、二日酔いにも効く!効果を高める食べ方を紹介

 かぶのイメージ
photo by canva

くせがなく、さまざまな料理に合わせやすいかぶ。根の部分に注目しがちですが、実は葉の方が栄養価が高いのです。二日酔いに効果的な栄養素も含んでいるかぶの葉。今回は、かぶの葉に多い栄養素とおすすめの食べ方を紹介します。

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多く含まれる栄養素

5つ紹介します。

葉が付いたかぶのイメージ
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食物繊維

便秘予防だけでなく、血糖値上昇を抑えたり、血中コレステロールを低下させたりする働きがあります。生活習慣病の予防や改善にも効果的です。根の3倍多く含まれています。

ナイアシン

代謝を上げたり、二日酔いに効果のある栄養素。根の1.5倍多く含まれます。身体をリラックスさせる幸せホルモンのセロトニンを作る材料となる栄養素と同じ材料で作られており、不足するとナイアシンをつくることを優先するため、セロトニンが不足してしまいます。心の健康を安定させるためにも必要な栄養素です。

カルシウム

なんと根の10倍も多く含まれています!ミネラルの中でも体内に一番多く存在している骨や歯のもととなる栄養素です。血液凝固や筋肉の収縮にも関与しています。

β-カロテン

抗酸化作用があり、老化防止やがん予防に効果的な根には含まれない栄養素です。体内で必要な分だけビタミンAに変わります。

ビタミンC

皮膚や軟骨などをつくるコラーゲンをつくるのに必須な栄養素で美肌には欠かせません。ストレスによる抵抗力も高める働きがあり、根の4倍多く含まれています。

おすすめな食べ方

3つの食べ方や工夫する方法を紹介します。

ゆでる

ゆでることでβ-カロテンが1.2倍に増えます。ゆでて、油でさっと炒めることでより吸収率を高めることができるのでおすすめです。

ゆでたかぶの葉のイメージ
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ぬか漬けにする

ナイアシンが5倍に増える加工法です。3日程ぬか床に漬け込むと完成します。

かぶのぬか漬けのイメージ
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乳製品と一緒に調理する

かぶの葉に多いビタミンCがカルシウムの吸収率を上げます。シチューなどの汁ごと食べることができるものにすれば、スープに溶けだしたビタミンも無駄なくとることができます。

かぶのシチューのイメージ
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かぶは根よりも葉を楽しむことで、栄養素もしっかりとることができます。捨てずにおいしく食べましょう!

【参照】
その調理、9割の栄養捨ててます!(世界文化社)
八訂準拠 ビジュアル食品成分表(大修館書店)
カブ|とれたて大百科|食や農を学ぶ|JAグループ
ナイアシン|栄養素カレッジ|大塚製薬

ライター/おがわ ゆり
フリーランス管理栄養士。保育園栄養士、小学校栄養教諭、専門学校で栄養学の講師を経験。出産を機に退職し、家族の食事を考える中で「食を楽しむ笑顔をもっと増やしたい、そのためにも食事づくりを楽にするサポートがしたい」という思いが芽生え、フリーランスの道へ。現在は母親向けの時短簡単レシピの発信、栄養や健康に関する記事執筆や講師業、DNAダイエットプランナーとしてダイエットサポートをしている。Instagram:@yuri_eiyou_health

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NS Labo(栄養サポート研究所)

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。



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