「走った後にご褒美」で食べてしまいがち。有酸素運動した後に食べないほうがいいものは?栄養士が解説
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ダイエットや健康維持のために体を動かそうという方は多いですよね。その中でも手軽に行えるのがウォーキングやジョギングなどの有酸素運動ではないでしょうか?ですが、運動したのにそのあと何も考えずに好きなものを食べてしまうと、せっかくの運動が逆効果になってしまう可能性があります。そこで今回は、有酸素運動のあとに食べない方がよいものをご紹介します。
有酸素運動をした後の体の状態とは?
有酸素運動を行った後の体はいったいどんな状態になっているのでしょうか?
息が上がるほどの運動を行った場合、筋肉に蓄えられていたエネルギーは使い果たされ、車でいうガソリン不足のような状態です。また、汗や尿と一緒に健康を維持するために必要なナトリウムやカリウムなどのミネラルも流れ出て不足しています。
運動後の食事では、失ったエネルギー源の炭水化物や筋肉の材料であるたんぱく質、失ったミネラルなどを補ってほしいものですが、つい頑張った自分へのご褒美で間違えたものを食べてしまっていませんか?
有酸素運動後に食べない方がよいものを以下でご紹介するので、自分が食べているものと比べてみてくださいね。
有酸素運動後に食べない方がよいものとは?
脂質が多いもの
運動を頑張った後、頑張った自分へのごほうびにこってりした揚げ物や焼き肉などの脂質が多い肉料理を選んでいませんか?脂質は栄養素の中でも1gあたりのエネルギーが9kcalと炭水化物やタンパク質の約2倍のエネルギー量があります。エネルギー補給は大切ですが、消費した以上に摂取してしまうのは考えもの。疲れた時こそささみや鶏むね肉などの脂質が少ない肉や魚料理やナッツ、アボカドなどの良質な脂質を選びたいですね。
炭水化物(糖質)が多いもの
エネルギー補給に適した炭水化物ですが、こちらも脂質と同じように食べすぎは要注意です。不足したエネルギーの補給後、使い切れなかった糖質は脂肪として体内に蓄えられてしまうため、かえって肥満の原因となります。とはいえ過度に炭水化物を制限すると筋肉が分解されトレーニングの効果がなくなってしまうので、食べる時は1食あたりお茶碗軽く1杯くらいの適量にとどめましょう。嗜好品のお菓子やジュースなどにも糖質が多く含まれるので注意が必要です。
アルコール飲料
スカッとしたのど越しが気持ちいいアルコール飲料もつい飲みたくなるものですが、こちらも運動後の体には逆効果です。その理由はアルコールによる脱水作用。運動で汗をかいて、ただでさえ水分不足になっている体からさらに水分を抜いているようなものです。どうしても飲みたい場合は、運動後は避けてタンパク質豊富なおつまみや十分な水分と一緒に飲むようにしてください。適量を守ることも大切ですよ。
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まとめ
今回は、有酸素運動後に食べない方がよいものをご紹介しました。運動した後は体が疲れてエネルギーを欲している状態ではありますが、どんな食品も摂取のしすぎは禁物です。特に油が多く含まれる料理や嗜好品のお菓子やジュースなどは、エネルギーが高いのに栄養素があまり含まれないものなので摂取するときは量を調整しながら楽しみましょう。
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