「良かれと思ってやっていたのに」ダイエットや腸活にとって悪影響な〈NG食習慣〉とは?栄養士が解説

 「良かれと思ってやっていたのに」ダイエットや腸活にとって悪影響な〈NG食習慣〉とは?栄養士が解説
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栗城智子
栗城智子
2024-03-14

腸活によるダイエットが注目を浴びていますが、体に良かれと思ってやっていることが、実は腸にとっては負担になってしまうことがあります。本記事では、やりがちだけどNGな食習慣について解説します。ダイエットや腸活を意識して過ごされている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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NG食習慣①食物繊維の多い食材ばかりを食べる

ダイエット中は食物繊維が良いと見聞きすることから、食材のみならずサプリメントや機能性表示食品の飲み物を用いて、多めに摂取している方もいるでしょう。普段の食事からは食物繊維の過剰摂取になることはあまりないといわれています。しかし、特定保健用食品や機能性表示食品などに含まれる「難消化性デキストリン」を多量に摂ることで、腸に負担がかかり、おなかがゆるくなる場合があります。このような食品や飲料を活用する場合は、一日あたりの摂取目安量を守り、食べ過ぎ・飲み過ぎをしないようにしましょう。

食物繊維
NG食習慣①食物繊維の多い食材ばかりを食べる
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NG食習慣②人工甘味料の摂取

糖質が気になる方は、カロリーオフやカロリーゼロといった清涼飲料水や乳酸菌飲料を選ぶ方もいるのではないでしょうか。これらの甘味を呈するものに人工甘味料があります。人工甘味料は摂り過ぎるとおなかがゆるくなり、ひどくなると下痢になる場合があります。食品添加物の摂り過ぎは腸への負担だけでなく体全体の健康リスクにも関わるため、注意しましょう。

人工甘味料
NG食習慣②人工甘味料の摂取
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NG食習慣③生野菜をたくさん食べる

健康のためにと生野菜サラダを食べている方も多いことでしょう。その心がけはとても良いといえます。しかし、ダイエット中だからといって、毎食生野菜サラダばかりを食べるのは避けましょう。冷たいものを多く食べることは、体のみならず腸を冷やし、消化吸収の負担につながります。ダイエット中に野菜を食べる際は、スープや温野菜にするのがおすすめです。

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NG食習慣③生野菜をたくさん食べる
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腸活をする上で気を付けたいポイント

これまで腸にとってのNG食習慣を3つ紹介しましたが、食事以外にも気を付けたいことがあります。たとえば水をたくさん飲むと体に良いという説がありますが、水分の摂り過ぎは便の水分を増やすことにつながり、軟便や下痢を引き起こします。腸活のみならず、普段の水分補給は胃腸に負担をかけないためにも、こまめに少しずつ行いましょう。また、睡眠をきちんと取り、生活リズムを整えることも腸のケアにつながります。

まとめ

本記事では腸活にまつわるNGな食習慣について解説をしました。腸活は食事のみで成り立つものではなく、適度な運動や生活を整えることも重要なポイントになります。正しい腸活で腸内フローラを整え、ヘルスケアをおこなっていきましょう。

〈参考文献〉

厚生労働省|e-ヘルスネット|食物繊維

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栗城智子

栗城智子

大学卒業後、食品メーカーにて商品開発や品質保証の業務に従事し、管理栄養士を取得。特定保健指導やドラッグストア勤務において、人々の食事や健康、サプリメントに関する悩みに寄り添う。上記資格のほかフードスペシャリスト、離乳食・妊産婦食アドバイザー、日本化粧品検定1級、アロマテラピーアドバイザーなどの資格を保有。食と健康について学びを続けている。現在は子育てをしながら管理栄養士ライターとして執筆や商品監修に携わる。



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