「うどん」と「パン」どっちが太る?カロリー、糖質、栄養バランス…管理栄養士が比較して解説
うどんとパンではどちらが太りやすい食事なのでしょうか。本記事では、八訂の食品成分表からデータを引用し、カロリーや糖質などを解説します。ぜひ日々の食生活の参考にしてみてください。
ゆでうどんと食パンのカロリー・糖質
まず、同量あたりのカロリーと糖質量をみてみましょう。
100gあたりのカロリーと糖質(単糖当量):
ゆでうどん=95kcal/21.4g
食パン=248kcal/48.2g
うどんと食パンを同量あたりで確認すると、食パンの方がカロリー・糖質量ともにかなり高いことがわかります。
次に、1食あたりで比較してみましょう。
1食あたりのカロリーと糖質(単糖当量):
ゆでうどん(180g)=171kcal/38.5g
食パン(6枚切り1枚60g)=149kcal/28.9g
双方のグラム数にだいぶ差はあるものの、一般的な1食あたりのカロリーや糖質量は、うどんの方が多くなります。
菓子パン・揚げパンのカロリー・糖質
次に、食パン以外のさまざまなパンのカロリーと糖質量をみてみましょう。
1食あたりのカロリー糖質(単糖当量):
メロンパン(80g)=279kcal/48.5g
あんぱん(80g)=214kcal/41.3g
クロワッサン(50g)=209kcal/22.1g
カレーパン(120g)=362kcal/38.4g
揚げパン(70g)=258kcal/32.7g
※1個あたりの重さは目安のため、市販品は裏面の栄養成分表示をチェックしてみてください。
甘いパンやクロワッサンのようにバターをたっぷり使ったパンは、やはりカロリーや糖質が高めです。また、食パンにはバターやマーガリン、ジャムなどを塗ることが多いですが、その場合はさらにカロリーは高くなります。よってうどんよりもパンの方がカロリーや糖質が多めになります。
ほかにもパンは、
・やわらかく、咀嚼が少なく済む
・GI値(食後血糖値の上昇度を示す指標)が高く、食後の血糖値が上がりやすい
・カロリーや糖質のみならず、脂質も増えがち
以上の理由から、うどんよりもパンの方が太りやすい食品といえるでしょう。
うどんやパンを食べるときの栄養ポイント
ここまでパンに重点を置いて解説してきましたが、うどんも食べ過ぎに注意することや、バランスを考えることが大切です。素うどんで食べるのではなく、できる限り野菜やたんぱく質を合わせるようにしましょう。ゆでうどんや冷凍うどんであれば、お鍋で煮る際に白菜やにんじん、カットわかめ、卵をプラスするのもおすすめです。
また、パンは全粒粉やライ麦入りのものを選ぶと、食物繊維が摂れるだけでなくGI値が低くなるといわれています。パンメニューの際も、野菜サラダやたんぱく質食品をあわせて摂るようにしましょう。
まとめ
本記事では、うどんとパンのカロリーや糖質量をメインに解説しました。食パン1枚のカロリーは低いものの、菓子パンや揚げパンはカロリーがだいぶ高いことがわかりました。しかし、うどんとパンのどちらを食べる際も、食事バランスを考えることが大切です。ぜひ野菜やたんぱく質食品も意識してあわせるようにしてみてください。
〈参考文献〉
AUTHOR
栗城智子
大学卒業後、食品メーカーにて商品開発や品質保証の業務に従事し、管理栄養士を取得。特定保健指導やドラッグストア勤務において、人々の食事や健康、サプリメントに関する悩みに寄り添う。上記資格のほかフードスペシャリスト、離乳食・妊産婦食アドバイザー、日本化粧品検定1級、アロマテラピーアドバイザーなどの資格を保有。食と健康について学びを続けている。現在は子育てをしながら管理栄養士ライターとして執筆や商品監修に携わる。
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