管理栄養士が「朝食はパンより白米」を勧めたい理由|白米を食べることで得られる意外なメリットは
朝食はパン派とご飯派に分かれることがありますが、おすすめなのはやはり「ご飯」。朝食に白米を食べることでさまざまなメリットがあります。昼食までにお腹がすいてしまう方や、健康的な食事をしたいと思っている方はぜひ本記事をチェックしてみてくださいね。
朝食に白米がおすすめな理由とは
血糖値がゆるやかな上昇で、腹持ちも◎
「お米粒」という粒の状態のお米は血糖値がゆるやかな上昇で、体の中でゆっくりと消化・吸収されるため、腹持ちがよくなります。パンや麺は粒ではなく小麦粉などの粉類が原材料なので、お米よりも腹持ちしない食品です。
お腹がすくとついついつまんでしまうおやつ。しっかりと朝食にパンを食べたのに「お昼ご飯までにすごくお腹がすいてしまう…」ということ、ありますよね。
お米を食べることにより腹持ちがよくなると、間食の食べ過ぎを防止することにもつながります。
しっかり噛んで食べられる
ふんわりとした食感のパンに比べて、白米はしっかりと噛んで食べる必要があります。普段あまり意識しない方も多いかもしれませんが「噛む」ことは、わたしたちにとってとても重要なことです。
しっかりと噛むことにより、満腹感を感じたり、脳が活性化したり、唾液の分泌が増えて消化を助けたりします。朝からしっかりと白米を噛んで食べて、脳を活性化させてすっきりとした1日をスタートさせたいですね。
ごはんと一緒にさまざまな栄養素も
「ごはん派」という方でも朝ごはんに「白米だけ」を食べる方は少ないのではないでしょうか。白米を食べる時はお味噌汁やおかず、漬物などのご飯のおともを用意しますよね。
お味噌汁の具材や、卵焼き、和え物などを白米と一緒に食べることで、朝からさまざまな食材の栄養素を摂取できます。
朝からお味噌汁やおかずを用意するのが大変…という場合は夜ご飯のお味噌汁を多めにつくったり、豆腐や納豆など、そのまま食べられる食材を使ったりするのがおすすめです。
糖質や脂質の摂りすぎを防ぐ
朝食を白米にすることで、脂質や糖質の摂りすぎを防げます。白米と一緒に食べるのはお味噌汁や焼き魚、卵焼きなどで糖質や脂質が控えめです。
一方でパン食は糖質や脂質に要注意。なぜかというと朝ごはんにパンを選ぶと、食パンにジャムやバターをつけたり、おかずにウィンナーやベーコンなどを添えたりして全体的な糖質や脂質が増えがちになるのです。
また、惣菜パンや菓子パンは揚げてあったり、砂糖がたっぷりと使われていたりして、食パンよりもさらに脂質や糖質が多く含まれがち。惣菜パンや菓子パンはさっと食べられて便利ですが、全体的なエネルギー量(カロリー)が多くなってしまうのです。
ただしパンが体に悪いというわけではありません。朝ごはんをパンにするときは野菜などのおかずも用意して、しっかりと噛むことを意識しながら食べてみてくださいね。
朝ごはんはしっかり噛んで腹持ちのいい白米がおすすめ
白米を朝食に食べることで血糖値をゆるやかに上昇させ、脳のエネルギー源であるブドウ糖をゆっくりと供給できます。エネルギー不足になりにくく1日をすっきりとした状態で過ごせますよ。しっかり噛んで食べることは、より白米の良さを味わうポイントです。満腹感を得られておやつの量が減ったり、脳を活性化させたりします。
朝ごはんを白米にして、元気な1日を過ごしてくださいね。
参考
農林水産省|朝ごはんを食べないと?
日本歯科衛生士会|噛む力を保ちましょう
AUTHOR
なつめももこ
管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。
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