【ヨーグルト】意外と知らない…乳酸菌とビフィズス菌の違いは?食べ過ぎは体に悪い?1日の目安量は?

 【ヨーグルト】意外と知らない…乳酸菌とビフィズス菌の違いは?食べ過ぎは体に悪い?1日の目安量は?
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和田 梓
和田 梓
2024-02-20

ヨーグルトに含まれる代表的な菌といえば、乳酸菌とビフィズス菌。同じようなイメージがあるかもしれませんが、実は住む場所や役割は異なることをご存知ですか?またヨーグルトは健康にいいイメージがありますが、1日にどれくらい食べたらいいのでしょうか?

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乳酸菌は小腸に、ビフィズス菌は大腸に

乳酸菌とビフィズス菌。善玉菌の代表となる二つの菌は、乳酸を作り出すという点では同じですが、腸内での働き方は異なります。詳しく見ていきましょう。

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・乳酸菌
乳酸菌は、牛乳などの乳を発酵させてヨーグルトにする時に必要な菌。乳酸菌が生み出す乳酸が牛乳を凝固させることで、ヨーグルトができるのです。ちなみに、ヨーグルトのさわやかな酸味は乳酸発酵によるものと言われています。
乳酸菌は酸素がある環境でも生息できる為、広く食品に使われています。チーズやバター、味噌、しょうゆ、漬物なども乳酸発酵で作られるのです。ただし、作るものによって使われる乳酸菌の種類は異なるそう。
乳酸菌は腸内に1〜1,000億個存在すると言われており、主に小腸に存在します。

・ビフィズス菌
乳酸菌は自然界一般に広く存在しているのに比べ、ビフィズス菌は主に人や動物の腸内に存在する菌です。腸内に乳酸菌の数百倍の1兆〜10兆個も存在すると言わています。腸の中でも主に大腸に存在し、大腸の善玉菌の代表と言われています。
ビフィズス菌は乳酸菌のように乳酸だけでなく、加えて酢酸(短鎖脂肪酸)も作るのがポイント。酢酸は乳酸よりも強い酸性のため、大腸を酸性にして、悪玉菌の増殖を抑えてくれます。また最近の研究では、腸内環境を整えるだけでなく、アレルギー症状の緩和など、さまざまなメリットがあることがわかってきているようです。

ちなみに一般的なヨーグルトには乳酸菌が含まれていますが、ビフィズス菌は入っているものと入っていないものがあります。より腸内環境を整えたい、免疫機能を高めたいという場合は、ビフィズス菌入りのヨーグルトを選ぶのも一つですね。また普段決まったヨーグルトを食べている方も、日によって違う種類のヨーグルトを選んでみるのもおすすめです。

ヨーグルトは1日どれくらい食べたらいい?

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メリットがたくさんあるヨーグルトですが、食べすぎてしまうとカロリーや脂質の摂り過ぎにつながることもあります。
食事バランスガイドによると、乳製品の摂取量は1日200g程度。他の乳製品の摂取量にもよりますが、1日200g程度までと考えておきましょう。プレーンタイプの大きなヨーグルトは400gのものが多いので、半分程度が目安です。参考にしてくださいね。

<参考文献>
森永乳業 ヨーグルトについて
森永乳業 ビフィズス菌の基礎知識
グリコ 知っていますか?ヨーグルトの菌の違い
農林水産省 食事バランスガイド早わかり

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AUTHOR

和田 梓

和田 梓

管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。



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