チョコレートが好きな人でも意外と知らない「チョコレートを食べる時の注意点」とは?管理栄養士が解説
冬はチョコレートのお菓子も多くの種類が店頭に並びます。 つい多く買いすぎてしまった時やチョコレートの健康効果を日常に取り入れようと、 習慣的に食べている方は実はチョコレートを食べる注意点があります。 意外と知らないチョコレートを食べる時の注意点を管理栄養士が詳しく解説します。
ハイカカオチョコの落とし穴
一般的なチョコレートはカカオ成分が30%〜40%程度の割合です。ですが、近年カカオ成分を多く含んだハイカカオチョコレートの人気があります。カカオの中にはポリフェノール、血糖値や血圧・コレステロールなどの生活習慣病予防を期待できる成分を多く含んでいます。ハイカカオチョコレートの中には栄養価も高く含まれるため気をつけなければいけない成分や食べ方・食べる時間などがあります。
どのようなことに注意すればいいのでしょうか?
カフェイン
カカオの中にはコーヒーと同じようカフェインが多く含まれています。カフェインには覚醒作用・興奮作用・利尿作用があり食べすぎてしまったり、食べる時間やタイミングによって体の不調の要因になります。
テオブロミン
適度な量はリラックス効果やストレス軽減をすると言われていますが、量を多くとってしまうと、テオブロミンも同じく興奮作用があります。
胃痛
カフェインやテオブロミンには興奮作用があるため、神経が過剰に興奮してしまい胃酸の分泌が多くなり胃痛・吐き気など感じる方もいます。
カフェインやテオブロミンの感受性は個人差があります。ハイカカオチョコレートやチョコレートの量を多く食べる習慣のある方は注意が必要です。
でも「チョコは食べたい!」どうすればいいの?
チョコレート魅力は美味しさと健康効果です。私たちが毎日食べたくなるくらい素晴らしい香りや栄養が豊富な食品です。まさに「テオブロマ・カカオ」神様の食べ物と言われているのも納得します。毎日安心して美味しく生活に取り入れるために、実践しやすい3つのポイントをお伝えします。
チョコレートを食べる時間は夕方まで
カフェインも多く含まれるため夕方以降のカフェイン摂取は、覚醒作用により睡眠の妨げや睡眠の質を低くしてしまう可能性があります。
量を決める
通常のチョコレートも食べすぎてしまってはハイカカオチョコレートと同様、体に負担になることもあるので1日量を決めることが大切です。
基本的に間食でのチョコは個包装で3枚〜5枚程度目安にしましょう。
胃が弱い方は温めた牛乳と一緒に飲む
牛乳には胃酸を中和して胃の保護をしてくれる作用があるため、牛乳を一緒に飲むこともおすすめです。
その際、冷たい牛乳は胃を刺激してしまうため、暖かい牛乳にしましょう。
管理栄養士からのコメント
チョコレートは食べる時間や量を調整すれば、しっかりとした栄養素を体の中に負担もすくなく取り入れられます。適量のチョコレートは生活習慣病予防やリラックス効果が得られるためしっかりポイントを確認して、賢く・美味しい時間を楽しみましょう。
〈参考文献〉
・Prevention Effects of Cacao Polyphenols on Metabolic Syndrome 山下陽子 芦田均 オレオサイエンス 第17巻第10号(2017)
・農林水産省 カフェインの過剰について
・独立行政法人 国民生活センサー 高カカオをいたったチョコレート(結果報告)
AUTHOR
竹内寿美恵
保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。
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