カフェインを摂りすぎるとどうなる?意外と知らないカフェイン過剰摂取の影響|管理栄養士が解説
コーヒーやエナジードリンクに多く含まれるカフェイン。目が覚めたり、集中できたりすることから、運転や勉強中に飲む方も多いはず。しかし、カフェインは摂りすぎても大丈夫なのでしょうか? この記事では、カフェインの効果や、摂り過ぎによる影響について管理栄養士が解説していきます。
カフェインってどういうもの?
カフェインは、コーヒー豆や茶葉、カカオ豆などに含まれている成分です。最近ではエナジードリンクなどにも豊富に含まれています。
カフェインは中枢神経の刺激作用を持っているため、覚醒作用や疲労感の減少などの効果があります。また、利尿作用や循環器系への作用も持っています。
カフェインを摂りすぎるとどうなる?
カフェインを摂りすぎると、中枢神経の刺激作用による不眠や、大量摂取による胃腸への影響などを引き起こす可能性があります。また、カフェインには依存性があるため、カフェイン摂取をやめたあとは不安感や集中力不足などの離脱症状を引き起こす可能性もあります。
カフェインは危険?
大量摂取により身体への影響が出るカフェインですが、少量摂取であれば問題ありません。ただし、昨今ではエナジードリンクに多くのカフェインが含まれているため、学生などの若年層を中心に過剰摂取による問題も起こっています。
特に、カフェインへの感受性は年齢による違いや個人差が大きく、特に子どもはカフェインの影響を強く受けてしまう傾向にあるため、摂取量には注意が必要な成分であると言えます。子どもがコーヒーやエナジードリンクを飲みながら勉強していたりする場合は、気をつけてあげる必要があるかもしれません。
カフェインの摂取量とは?
カフェインに対する感受性は個人差が大きく、日本では明確な摂取量の基準値が定められていません。しかし、海外では許容一日摂取量(一生涯、毎日摂取し続けても健康への悪影響がないと考えられる 1 日当たりの摂取量)が定められており、成人は400mg、健康な子どもや青少年では、体重 1kg 当たり 2.5mg や 3mg程度とされています。
ちなみに、カフェイン400mgは、おおよそコーヒー4杯分と言われています。
まとめ
カフェインの作用と、摂りすぎによる影響について紹介してきました。
カフェインは少量であれば眠気覚ましや集中力の維持など良い影響もありますが、摂りすぎると不眠や胃腸への影響などが現れるため、注意が必要な成分でもあります。
また、カフェインの感受性には個人差も大きい為、周りの人が飲んでいるからと油断せず、コーヒーやエナジードリンクなどの摂取量を今一度考え直すきっかけにしてもらえると嬉しいです。
参考:農林水産省 カフェインの過剰摂取について
飲料のカフェイン含有量に関する調査
AUTHOR
中村友也
フリーランス管理栄養士。 私立大学の管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。栄養指導件数は300件以上。その後独立しフリーランスへ。 現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。 また、自身の体験を元にしたブログの運営やコミュニティの代表も務めている。
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