健康診断で「脂質異常症」との診断結果が…。控えるべき食べ物とは?管理栄養士が解説

 健康診断で「脂質異常症」との診断結果が…。控えるべき食べ物とは?管理栄養士が解説
中村友也
中村友也
2024-02-01

脂質異常症と診断されたら、どんな食品に気をつければ良いのでしょうか?この記事では、脂質異常症の方が気をつけるべき食品や食べ方などについて管理栄養士が紹介していきます。

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脂質異常症とは

脂質異常症とは、血液中の脂質の検査値が基準値から外れた状態を言います。

脂質異常症に関連する血中脂質は、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、トリグリセライド(中性脂肪)の3つです。

脂質異常症は、単体では症状を引き起こすことは少ないですが、動脈硬化の原因となるなど、他の疾患の引き金となることが多いため治療・管理が必要です。

また、脂質異常症は普段の食事の影響を受ける疾患でもあるため、食べるものにも注意が必要になってきます。

脂質異常症の方が避けるべき食品

実は、脂質異常症の方は過剰摂取を避けるべき食品はありますが、原則食べていけないものはありません。

ですが、頻度を減らすべき食品は存在しますので、それらを紹介します。

コレステロール
脂質異常症の方が避けるべき食品は? photo by Adobe Stock

飽和脂肪酸を多く含む食品

脂質異常症のうち、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高い方は、飽和脂肪酸の過剰摂取になっている可能性があるため、摂取量を見直しましょう。

飽和脂肪酸は、肉の脂身や鶏の皮、バターや生クリームなどに多く含まれています。

サラダ油などとは違い、常温で固体になっているような油脂食品は、飽和脂肪酸が多いです。

この飽和脂肪酸は、血中のLDLコレステロール値を上げ、動脈硬化を促進するため、摂取量には注意が必要です。

昔は、食事からコレステロールを摂ると血中の悪玉コレステロールも増えると言われていましたが、最近の研究で、食事中のコレステロールの影響は個人差が大きく、飽和脂肪酸のほうが影響が大きいことがわかっています。

そのため、LDLコレステロールが高い方は、まずは飽和脂肪酸の摂取量を減らすことが効果的です。

甘いものやお酒などカロリーの高いもの

脂質異常症のうち、トリグリセライド(中性脂肪)が高い方は、甘いものやお酒、油ものなどの、カロリーの高いものを控えめにしましょう。

トリグリセライドが高くなる理由の最たるものはカロリー過多で、普段から砂糖の入ったドリンクを飲んでいたり、飲酒量が多い傾向にあります。

また、運動不足でカロリーが消費できていない方もトリグリセライドが高くなる傾向にあります。

全体的な食事量を見直して、カロリーの高い食品の頻度を減らしてあげましょう。

まとめ

今回は、脂質異常症の解説と、食事との関連、頻度を減らすべき食品について紹介してきました。

脂質異常症=食事制限に結びつける方も多いですが、頻度や量を意識すれば食べていけないものはほとんどありませんので、普段の食生活を見直しながら検査値を改善していけるように頑張っていきましょう。

参考サイト:脂質異常症について|e-ヘルスネット
 
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AUTHOR

中村友也

中村友也

フリーランス管理栄養士。 私立大学の管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。栄養指導件数は300件以上。その後独立しフリーランスへ。 現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。 また、自身の体験を元にしたブログの運営やコミュニティの代表も務めている。



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