愛着を持つのはそんなに悪いこと?

 愛着を持つのはそんなに悪いこと?
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愛着の『問題』に対する私の結論

4年間に渡る友情の探求の最後に、愛着の『問題』についての結論に至った。大抵は表現についての混乱でしかないということだ。愛着、その最高の意味の中には、決して貪欲、依存心、渇望の苦しい側面は含まれていない。でも、愛着において目標を達成するためには、必然的に生じたとき、効率的かつ巧みに扱うために、『こうした難しい心理状態に呼び名を付ける』のはとても便利だ。そして、仏陀が何度も指摘したように、『状態』を作ることで、実際には、これらは継続して生じることはなくなる。
これらの状態とは?それは瞑想、マインドフルネス、自主学習、ヨガ、『四無量心』の体系的な構築、自己と他者への善意の体系的な構築だ。
アーナンダは仏陀の親友だった。彼らの友情についての素晴らしい話を聞いたことは?あるとき、長きに渡り友人だったあと、アーナンダが仏陀に「良い仲間、良い親交は精神的生活の半分だというのは本当ですか?」と聞いた。仏陀は答えた、「いいえ、アーナンダ。それは本当ではありません。実際には、良い仲間、良い親交は精神的生活のすべてです。」

それでは、ご遠慮なく。愛着を満喫し、味わい、側に置こう。どのような情熱でも注ぎ込もう。あなたが持つすべてを与えよう ― アーナンダが仏陀との友情にまさに最高の状態をもたらしたように。こうした友情は人生における幸せの源だと知っておこう。


スティーブン・コープ:上級常勤研究員であり、クリパル・アンバサダーを務める。西洋で訓練を受けた心理療法士で、西洋の心理的なパラダイムと東洋の瞑想的な伝統の関係についての執筆と指導を行っている。スティーブンはアマースト大学とボストンカレッジの学位を持っている。ボストン地域で精神分析的精神療法の大学と大学院を修了し、長年そこでプラクティスしたのちに、クリパルのスタッフになった。25周年記念版で、ヨガジャーナルは彼をアメリカのヨガにおける発展中の分野で、最も重要な革新者と名付けられた。

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Text by Stephen Cope
Translated by Hiroe Humphreys