【長芋】調理すると手がかゆくなるのはなぜ?かゆみを抑える方法は?
生のまま食べるとシャキシャキ、すり下ろすとトロトロ、じっくり加熱するとほっくり。調理の仕方によって食感が大きく変わる長芋。晩秋に旬を迎え、これからますますおいしさが増してきます。ただ調理をする際、手がかゆくなってしまったことはありませんか?今回はその対処方法をご紹介します。
おいしい長芋の見分け方
これから旬を迎える長芋。スーパーで目にする機会も増えると思います。選ぶ際は、ひげが多く、皮にハリがあり、でこぼこがなくて太さが均一のものが新鮮でおいしいと言われています。カットしたものを選ぶ際は、切り口が白くてみずみずしいものを選びましょう。
比較的日持ちがしやすい食材なので、丸ごとの状態で冷蔵庫に入れておけば2ヶ月ほどもつと言われています。カットしたものは、切り口が乾燥しないようにぴったりとラップをした上でペーパータオルに包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫に入れると長持ちしますよ。
長芋を調理すると手がかゆくなるのはなぜ?
長芋を調理するとなぜ手にかゆみが生じるのでしょうか?それは長芋の細胞には、「シュウ酸カルシウム」という針状の結晶が含まれているから。この結晶が手に刺さって、かゆみを起こすのです。ではどのように対処したらいいのでしょうか?
①お湯で洗い流す
かゆみを感じた場合は、手についた粘り成分をお湯で洗い流すとかゆみが和らぐと言われています。この時、こすらないように気をつけましょう。
②酢水につける
シュウ酸カルシウムは酸につけると溶ける性質があります。その為、長芋に触る前や触った後に酢水に手をつけるとかゆみが和らぐと言われています。
③皮を残す
シュウ酸カルシウムは皮の近い部分の細胞に多く含まれていると言われています。長芋の皮は食べることができる為、炒め物や揚げ物など、加熱して食べる際はよく洗って皮を剥かずに調理するのも一つの手です。
また長芋をすり下ろす際は、手で持つ部分の皮を残した状態ですり下ろしましょう。
④冷凍する
長芋をすり下ろす際、上記の方法でもどうしてもかゆみを感じてしまう場合は、冷凍するのもおすすめです。冷凍するとシュウ酸カルシウムの針状結晶が折れやすくなるため手に刺ささりにくく、また調理時だけでなく、食べた時にもかゆみを感じにくくなります。冷凍する際は皮を剥いた状態でラップをし、一晩ほど冷凍庫に入れます。その状態ですり下ろすとかゆみを感じにくいですよ。
<参考元>
「食品の保存テク」 徳江千代子監修
関東学院大学 栄養学部 栄養学部教員コラム vol.25
AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
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