【絆創膏】いつまでも使えるわけじゃない?意外と知らない絆創膏の使用期限と注意点は|薬剤師が解説

 【絆創膏】いつまでも使えるわけじゃない?意外と知らない絆創膏の使用期限と注意点は|薬剤師が解説
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竹田由子
竹田由子
2023-09-23

日常的な傷やケガに活躍してくれる絆創膏ですが、オトク用など買っておいても、いつの間にか時間が経って、使おうと思ったら、包装がはがれていたとか、粘着力があるけどベタベタしていたなどが起こりやすいですよね。 今回は、絆創膏の使用期限や保管方法などについて解説いたします。

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絆創膏にも使用期限がある

絆創膏の使用期限は、多くは3年で、一部4年のものがあります。製品の安定性が確認されている期間が殆どが製造から3年なので、それを元に使用期限が設定されています。購入時には、自宅での使用頻度などを考えて、少数包装にするかお徳用にするかを選びましょう。

絆創膏
絆創膏の使用期限は約3年。
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使用期限を過ぎたものは使用しないでください。テープ部分の粘着力が弱まったり、ガーゼ部分に塗布してある滅菌作用の効果が薄まることがあります。また、粘着力が強いものについては、はがれにくくなる場合もあり、傷を悪化させる事があります。

絆創膏の個包装の紙の袋は、時間が経つとはがれやすい状態になり、密閉されない状態になります。すると、絆創膏の清潔が保てない可能性があります。

絆創膏の保管方法は?

絆創膏は、直射日光を避けて涼しいところに保管しましょう。救急箱など、決めた場所に保管し、子どもが簡単に触らない場所がおすすめです。直射日光や湿気の多い場所では絆創膏自体が変質して粘着力などに影響する場合があります。

ハイドロコロイドタイプは感染性の傷には厳禁

ハイドロコロイド
ハイドロコロイドタイプの絆創膏は感染性の傷には使えない  photo by yoga Journal online

現在は様々なタイプの絆創膏があります。中でもハイドロコロイドタイプのものは密閉するので感染性の傷には厳禁です。傷口の周りが赤くなっている、熱感、腫れがあり、ズキズキ痛いなどの傷です。また、動物にかまれた、刃物を刺したなどの傷、虫刺され、ニキビ、湿疹、皮膚炎などにも適しません。

ここで確認!正しい絆創膏の使い方

ここで、改めて絆創膏の正しい使い方について紹介します。血が出ているのをみて慌てて絆創膏を貼っていませんか?
実は、すぐに貼るのは間違いです。絆創膏を貼る前にすることが3つあります。ポイントをチェックして上手に使用してください。

水で傷口をよく洗う

化膿の原因となる砂や土など異物を取り除きましょう。

傷口を押さえて止血する

清潔なガーゼや布を使用します。脱脂綿やティッシュは繊維が傷に付着することがあり避けたほうがよいでしょう。

傷の大きさより大きなパッドのサイズの絆創膏を選ぶ

パッドの部分が十分に大きくないと、貼り替え時に傷口を悪化させる可能性があります。

参照:

キズパワーパッド|Q&A
ケアリーヴ|よくある質問
愛媛大学総合健康センター|切り傷・刺し傷・擦り傷・挫創の応急処置

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竹田由子

竹田由子

薬剤師、スポーツファーマシスト。2000年共立薬科大学(現:慶応大学)大学院臨床薬学専攻卒業後、病院で10年医薬品情報担当と病棟業務を兼任、その後家族の転勤で保険薬局や企業でも勤務し、医療安全に関わる。妊活を経て43歳・47歳で出産した2児のママ薬剤師でもあり、特に漢方薬剤師として記事監修や執筆、オンライン漢方提案に関わる。一方「生理の先生」としても活動開始し、妊活経験を合わせ女性の健康を支える養生サポートを行っている。



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