何事にも動じない人になりたいなら|マインドフルネスを培う方法

 マインドフルネスは退屈?集中できない人のためのアーサナプラクティス
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ヨガと仏教、共通点と相違点

マインドフルネスを学ぶために深い仏教の知識は必要ないが、ヨガと仏教の間には多くの共通点があることを知っておくと役に立つ。両者とも、インドで生まれた古代の精神鍛錬の方法であり、小さく利己的な自己という認識から解き放たれ、世界との一体化を経験することを目指す教えだ。

ヨガと仏教との共通点
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仏教の八正道とヨガの賢人パタンジャリの八支則はよく似ており、両者の教えとも倫理の実践と行為から始まり、集中力と意識を高めるための鍛錬を含んでいる。「結局のところ、仏陀とパタンジャリは兄弟のようなものだと思ってるんだ。言葉は違うけれど同じことを説き、指し示しているんだ」と、クリパル・インスティテュートの前ディレクターであり、『The Wisdom of Yoga and Yoga』『Yoga and the Quest for the True Self』の著者であるスティーブン・コープは言う。

一点違いがあるとすれば、ヨガの道では、呼吸のような精緻な対象への集中力を培うことに重点を置いて世界と完全に一体化した状態を生み出そうとするのに対し、仏教では、意識の流れの中で現れるすべての出来事に気づき、執着したり押しのけたりせず、そのとき起きている事象を経験することを重要視する点だ。では、さきほどの立ちポーズの太腿の震えはどうだろう?

それは、経験すべてを支配するものではなく、変える必要がないものだ。マインドフルネスの手法では、それは1つの瞬間の全体像の中の、1つの小さな感覚でしかなくなる。もっと広く用いると、仕事の面接で緊張して体全体が震えているようなとき、その感覚をそこにそのまま置いておけるようになる。その感覚によって自信を失ったり、経験を台無しにされたりする必要はないのだ。

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Story by Nora Isaacs
Translated by Yuko Altwasser
yoga Journal日本版Vol.42掲載



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