「鼻の手術に失敗し重いうつ状態に」プリヤンカー・チョープラーの体験から考える、整形手術の二面性
理想のルックスに近づけるための整形手術。どんな手術でも結果は心に大きな影響を及ぼすものだけれど、整形は見た目に直結するものだけにそのインパクトはとりわけ大きい。インド出身で、現在はハリウッドで活躍するプリヤンカー・チョープラーの場合は手術に失敗し、うつ状態に陥ってしまったそう。
ボリウッド時代に鼻の手術を受けたというプリヤンカー。鼻の形を直す美容整形ではなく「鼻腔のポリープを取り除くためだった」とラジオ番組で語っている。でもこの手術に失敗。プリヤンカーによると「そのせいでまったく違う顔になってしまい、重いうつ状態に陥った」という。「顔が変わったせいで3本の映画をクビになった」「自分のキャリアが始まる前に終わってしまったように感じた」とも。
整形手術疑惑が浮上するとからかったり批判したりするのはどの国の芸能界も同じ。整形手術(プラスチックサージェリー)とプリヤンカーの名前を引っ掛けて彼女は「プラスチック・チョープラー」と呼ばれるように。「そのあだ名が一旦記事や新聞に載ると、どこに行ってもその名前がつきまとうようになった」とプリヤンカーは振り返る。
彼女をうつ状態から救ってくれたのは父親。再手術を受けることを勧めてくれたそう。でもプリヤンカーはまた失敗するのではないかという恐れから躊躇していた。「父は『手術に付き添うから』と言ってくれた。手術の間、手を握って私が自信を取り戻すのを助けてくれた」。
自分のルックスを愛するための手段として整形手術を前向きに捉える傾向も高まっている。しかし自分の身体を受け入れるための手段であるということは、失敗した場合それまで以上に身体にネガティブな気持ちを持ってしまうことになる。手術でうつになり、同じく手術でその失った自信を取り戻したプリヤンカー。彼女の体験談は手術の二面性、明暗の両方を物語っているといえそう。
出典:'I went into a deep depression.' 12 celebrities on their plastic surgery regret.
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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