エナジードリンク、飲みすぎるとどうなる?過剰摂取で健康被害も?正しい飲み方を管理栄養士が解説

 エナジードリンク、飲みすぎるとどうなる?過剰摂取で健康被害も?正しい飲み方を管理栄養士が解説
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家事や仕事が忙しい時、「あともう少し頑張りたい…」と思った時にエナジードリンクを日常生活で活用している方も多くなりました。ですがエナジードリンクは実は注意しなければいけないポイントがあり、使い方を間違ってしまうと健康を害してしまう可能性もあります。今回は管理栄養士にエネジードリンクの注意ポイントなど解説していただきます。

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エナジードリンクとは?

エナジードリンクには一般的にカフェインやアルギニン、ナイアシン、ビタミンB群などが多く含まれています。特にカフェインの含有量が多いです。カフェインは覚醒や利尿作用が知られていますが、集中力や記憶力を向上させる効果があるという研究も存在します。

効果
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エナジードリンクを過剰に摂取すると何が起こるか?

エナジードリンクの成分は一見すると健康に良さそうなものが多いですが、過剰摂取は健康被害を引き起こすことがあります。

カフェインの過剰摂取

カフェインを過剰に摂取すると、中枢神経が刺激され、目まいや心拍数の増加、消化器系の刺激による下痢や吐き気などの症状が現れることがあります。世界保健機関(WHO)は、健康な成人の1日のカフェイン摂取量は最大400mgと推奨しています。これはコーヒーカップ約3杯分ですが、エナジードリンク1本には100mg〜150mgのカフェインが含まれています。眠気覚ましのためにコーヒーと併用すると1日の摂取上限を超える可能性があるため、カフェインの摂取量に注意しながら飲み物を選ぶことが大切です。

血糖値の急激な上昇

エナジードリンクには大量の砂糖が含まれているため、血糖値が急上昇します。砂糖は1本のジュガースティックで約3gですが、エナジードリンク1本にはジュガースティック約10本分の砂糖が含まれています。そのため、エナジードリンクを頻繁に摂取すると体重増加のリスクがあります。

過剰
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エナジードリンクの正しい飲み方とは?

エナジードリンクは日常的に飲むものではなく、疲れを感じている時や重要な仕事を控えている時など、タイミングを選んで飲むのが推奨されます。また、エナジードリンクの効果を最大限に引き出すためには、重要な仕事の約30分前に飲むと良いです。

タイミング
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エナジードリンク以外の眠気覚ましや体力回復方法とは?

エナジードリンク以外にも眠気を覚ます方法や体力を回復する方法があります。これらを知っておくことで、エナジードリンクの摂取頻度をコントロールするのに役立ちます。

軽いストレッチ

眠気がある時は、軽いストレッチをすることで血行が良くなり、眠気が覚めます。会社で大きな動きが難しい場合でも、手首や足首を回す、背伸びをするなども効果的です。

短時間の昼寝

20分程度の短時間の昼寝は、眠気を覚ますだけでなく疲労回復の効果もあります。ただし、長時間の昼寝は夜間の睡眠時間を削ってしまう可能性があるため、アラームなどを活用して昼寝時間を適切に調整しましょう。

昼寝
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参考:農林水産省 カフェインの過剰摂取について

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竹内寿美恵

竹内寿美恵

保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。



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