【葉野菜】あきらめないで!夏の暑さでしわしわ…葉野菜をカンタンに復活させる方法
夏の暑さで、気づいたら葉野菜がしわしわ!ということはありませんか。その野菜、もしかしたら復活するかもしれません。お料理のはじめの処置として、ぜひお試しください。
夏の葉野菜は傷みがち
冬は水分量の少ない根菜が多く収穫され市場に出回りますが、逆に夏の野菜は水分量の多い野菜が多く出回ります。中でも葉野菜は、夏の気温や強い日差しで普段よりも早く水分が発散され、しおれたり、枯れたり腐ってしまったりと、早く傷みがちです。
冷蔵庫の中でしわしわになってしまった葉野菜をみつけたら、捨ててしまう前に一度「水揚げ」を試してみてください。
水揚げとは
「水揚げ」とは本来、切り花に水分を吸い上げやすい状態にする方法で、根から吸い上げることができなくなってしまった水を、カットされた茎の断面から吸い上げさせる方法です。
切り花の水揚げの方法は花の種類によって様々で、水の中で茎をカットする方法や、熱湯を使用する方法、火を使い焼き揚げる方法などがありますが、今回はしおれてしまった夏の葉野菜が元気になる方法をお伝えします。
しなびた葉野菜を復活させる簡単な方法
写真は冷蔵庫の中でしおれてしまった「水菜」。
水菜は他の野菜に比べしおれ易く、冷蔵庫で保管する際に葉をむき出しにして保管しているとすぐにしなびてしまう野菜のひとつです。
農家さんから直接送っていただいた新鮮な水菜でしたが、数日冷蔵庫に入れたままにしていたらすっかりしなびてしまいました。
水菜はシャキシャキとした歯触りが特徴。しんなりしてしまった葉ではサラダや炒め物にしても決して美味しいとはいえません。
ここでひと手間加えます。
①根に近い茎の部分をカットします。
包丁でもハサミでも良いです。よく切れるハサミを使い水の中でカットしても良いでしょう。
②大き目のボウルに水をはり、葉野菜(水菜)をしっかりと浸します。
この段階では漬物のようにしわしわの状態です。
③約一時間浸水させます。
途中、ボウルの水が少なくなったら水を足します。
④一時間後
ボウルも水菜の量も変えていません。水菜がボウルからはみ出てしまうほど元気になりました。
⑤もうひと手間加えて
調理前に冷蔵庫で冷やすと、より張りのある状態になります。
サラダの場合はカットしたものを冷蔵庫で保管しておくと良いでしょう。
※氷水に浸す方法もありますが、氷水は刺激が強く悪くなるのも早いため冷蔵庫がおすすめです。
⑥調理する
長時間浸水させたまま、もしくは元気になった葉野菜を再び野菜室に戻すと、元に戻ってしまったり水に濡れた部分が腐る原因にもなります。
その日のうちに調理するように心がけましょう。
【ポイント】
・よく切れる包丁やハサミを使用すること
・葉ごとたっぷりの水につけること
・その日のうちに調理すること
しなびていた水菜が水分を含み、シャキシャキとした歯触りのある水菜に戻りました。
この方法は、水菜だけでなく葉野菜全般(小松菜やほうれん草、サニーレタス、ちんげん菜、菜花、ニラ、青ネギなど)でも同様元気なります。しかし、長期間放置してしまったものや、葉が腐って溶けている葉野菜などは水揚げが不可能な場合もありますのでご注意ください。
冷蔵保管していた野菜は、しなびていなくとも少し元気のないもの。
ご飯の準備を始める一番はじめにひと手間加え、葉野菜を少しの間浸水させるだけでも葉野菜の美味しさは倍増します。「葉野菜の水揚げ」ぜひ一度試してみてください。
AUTHOR
半田葉子
バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_
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