【そうめんに栄養はある?】ちょい足しに最適な食材、栄養が整う食べ方を管理栄養士が解説
夏も近づき暑い日が続くとそうめんが食べたくなりますよね。でも毎日食べると飽きてくるし、そうめんばかり食べては、栄養バランスが偏るのでは?という心配も。今回はそうめんのちょい足しに最適な食材と、飽きた頃におすすめのアレンジレシピについてお伝えしていきます。
そうめんの栄養
茹でたそうめんの場合は、100gあたりに水分が75g、炭水化物が21.6g、たんぱく質2.6g、脂質が0.4gでビタミンとミネラルの含有量は微量です。栄養素のほとんどが炭水化物と言えます。
そうめんを食べるメリットとデメリット
炭水化物がほとんどなので、そうめんだけを食べ過ぎれば糖質過多になったり、他の栄養素の不足につながったりしますが、食物繊維が少なく、形状も細いので消化に多くの時間を必要としないため胃に負担がかかりにくく、胃腸が弱っているときや夏バテ中にも食べやすいというメリットがあります。
ちょい足しにおすすめの食材は?
めんつゆと薬味でシンプルに食べることの多いそうめんですが、そうめんを食べる機会が多いのはやはり「夏」。夏バテ予防には糖質をエネルギーに変えてくれるビタミンB1 、アミノ酸の代謝を助けるビタミンB6をちょい足しするのがポイント。また、食欲が落ちると不足しやすいたんぱく質もプラスしてバランスを整えたいところ。栄養バランスの良い食事はダイエットにもつながります。
トマト
ガスパッチョのメインの食材であるトマトに含まれる「リコピン」は、実はダイエットにも役立ちます。リコピンには抗酸化作用があり、血管の老化予防や血流の改善に役立ちます。 血流が良いと体内の各臓器に栄養が届きやすく代謝アップや、冷えも改善されて脂肪燃焼にもつながります。
にんにく
にんにくは糖質の代謝に関わるビタミンB1や疲労回復に役立つB6を多く含み、夏バテ対策に役立ちます。
鶏肉・豚肉
夏バテで不足しがちなたんぱく質を加えることが大切。手軽に食べられる市販のサラダチキンや、脂質をエネルギーに変えてくれるビタミンB2が豊富な、豚肉もおすすめです。
アレンジレシピ~ガスパッチョ風そうめん~
ガスパッチョはトマトを中心として玉ネギ、ピーマンなどの野菜とにんにく、オリーブオイルなどと一緒にミキサーで攪拌してから冷やしていただく冷製スープのことです。今回はミキサーを使わず、インスタントのコンソメスープとトマトジュースで簡単に 作れるシンプルなレシピをご紹介します。
<材料>
そうめん 1束
コンソメスープ(インスタント1袋)または顆粒コンソメ3g
トマトジュース150ml
お湯150ml
蒸し鶏(市販のサラダチキンでも可)またはシーチキン30g
すりおろしにんにく 1かけ分
~飾り~
パセリ、薄切りレモン、角切りトマト
<作り方>
①そうめんを茹でて水にさらします。
②蒸し鶏を食べやすい細さに裂きます。
③にんにくをすりおろします。
④コンソメをお湯で溶かします。
⑤冷やしたトマトジュースと③、④を合わせて器に入れてかきまぜます。
⑥そうめんを⑤に入れて、蒸し鶏またはシーチキンをのせます。
⑦パセリ、薄切りレモン、角切りトマトをトッピングして完成。
是非試してみてくださいね。
【参考文献】
文部科学省,日本食品標準成分表2020年版(八訂)
AUTHOR
亘美玲
管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。 2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、 産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。 離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。
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