健康的な体作りにお麩がいい?タンパク質の補給に「お麩」が◎な理由と管理栄養士がお勧めの食べ方
お麩は乾物で長期保存ができ、いざという時に役立つ食材ですが、お麩が何からできているのか?どんな栄養が含まれているのか?を知ると、もっとお麩を使った料理が楽しくなります。食材が高騰する中で低価格で、いろいろなアレンジができるお麩を管理栄養士が詳しく解説していきます。
お麩はいったい何者?
お麩は「焼き麩」と「生麩」に別ける事ができます。
どちらの麩も主な材料は小麦粉の中に含まれる「グリアジン」と「グルテニン」が水分が加わることによって「グルテン」という植物性のタンパク質に変化します。
タンパク質はお肉や魚など動物性タンパク質が有名ですが、「麩」からも私たちの体に欠かせない良質なタンパク質を摂取することができます。
またグルテンはもちもちとした食感はが特性でもあり、その他肉や魚、大豆製品のタンパク質では表現できない独特の食感が生まれるため食事だけではなくお菓子などでも日本では使用しています。
「お麩」の意外な栄養とは?
お麩はの中にはタンパク質の構成要素として重要な役割を果たすプロリンが含まれています。プロリンは私達の体の中でコラーゲンの合成を促進する効果があります。また肌だけではなく、骨や関節の骨折予防や関節痛の予防も期待でき、年齢を重ねて起こるトラブルの強い味方です。
脂質も少ないため、ささみと同じく低脂質高タンパクな食品となり、体作りを意識する方や体重をコントロールしたい方にとって最適な食材と言えます。
お麩のタンパク質効率のよい食べ方は?
グルテンは分解されにくいという特徴をもっているため、私達が食べる時は、 まず口腔の消化酵素か活用するためにしっかり噛むということが大切です。焼き麩や生麩の食感は柔らかく噛む回数は少なくなりがちですが、1口20〜30回程度を目安にしっかりと噛むことを意識してみましょう。
また、「酢・レモン汁」などを使用することによりグルテンが分解されやすくなるため、酢の物などのメニューも効率よくタンパク質を摂取することに繋がります。
まとめ
お麩は低価格でありながら、私たちの想像以上に栄養価が高い優れた食材という事がわかりました。脂質も少なく、不足しがちな植物性のタンパク質を補いながら健康維持できるため、お麩をお味噌汁や酢の物・炒め物などに活用して効率よく質のよい栄養素を取り入れていきましょう。
また、食材が柔らかいため、幼児から高齢者の方まで幅広く使用できる食材もよいポイントです。最近ではラスクやフレンチトーストなど和の食材でありながら洋風のアレンジも人気のため、今後家庭でお麩を利用する頻度も多くなりそうですね。
参考:敷島産業株式会社HP
AUTHOR
竹内寿美恵
保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。
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