春先は更年期の相談件数が増加する季節…共通する悩みとは?この季節に更年期世代が意識すべきこと
更年期と聞いてイメージするのは何でしょうか?イライラしている、のぼせて汗をかいている…そんなイメージを持つ人が多いと思いますが、実は肩こりや頭痛、疲れやすさも更年期症状なのです。そんな"知られざる更年期"について、更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載です。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
外的環境の変化に対応し続けているうちにリズムが崩れてしまう
昨年は更年期の方のご相談を年間500件以上受けていたのですが、今年はそのペースを上回っています。
特に3月~4月はカウンセリング件数が非常に増えています。
ご相談内容を拝見すると、いくつかの共通のものが見えます
① 急な気温や気圧の変化で体がついていかない
② 年度末や年始の忙しさに追われる
③ 新しい年度を迎えるにあたり、大きな環境の変化がある
人は変化に弱いものですが、この時期とても大きな変化があるのが特徴です。実際私自身もこの春は娘たち二人がそろって卒業→入学だったので何かとバタバタしていました。いわゆる「日常のリズムが崩れる」といった感じでしょうか?
あれこれ考えて色々眠れなくなってしまうこともあります。
ただ、私自身も意識していますが、変わる部分とできるだけ変えない部分と両方持ち合わせていった方がうまくいく気がします。例えば運動など体に良いことを何かやっているのであれば、その習慣はなんとか維持したほうが、回復力も早くなります。
不眠が出たりするかもしれませんが、できるだけ睡眠のリズムなども崩さないように同じ時間に就寝し、眠れなくても同じ時間に起きて活動する。これを続けていきましょう。私自身、バイオリズムのデータをとっていますが1週間くらいするとなんとなく体に一定のリズムができてきて、1か月くらいでそのリズムが定着する感じになります。
ここのリズムを修復していくのに時間がかかる人ほど不調期間が長引くので自分の中で「何を変化対応すべきか」「何は変えずに維持していくべきか」というのを一度立ち止まって考えて欲しいなと思います。
例えば私は朝の散歩は睡眠リズムが崩れても週に5回は維持しながら一定のリズムを持たせています。そうすると本当に回復力が高くなるからです。
ヨガをされている方もおられるでしょう。寝る前の深呼吸なども副交感神経を寝る前に働かせるのに役に立ちますので、是非続けてやってください。
プロのスポーツ選手も、いつもやるルーティンと、体調に合わせて変えていくメニューがあります。
変化の大きいこの時期こそ、この2つを意識してやってみてください。
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
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