糖尿病専門医が教える、血糖値に優しい野菜と注意が必要な野菜とは
血糖値をコントロールすることは、今や糖尿病の方でなくとも意識している人は多いのではないのでしょうか。野菜を食べてからご飯やパンなどの主食を食べる、と順序を気にしている人も実は気を付けなくてはいけないポイントがあります。それは野菜であっても血糖値をコントロールする上で沢山食べてもいいと野菜とそうではない野菜があります。自身も1型糖尿病歴30年という内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんの著書『血糖値を自力で下げるやり方大全』(フォレスト出版)より、血糖値に優しい野菜とそうではない野菜についてご紹介します。
糖分が多い要注意な野菜
糖質が多い野菜と言えば、イモ類やニンジン、ゴボウなど土に埋まっていた根菜類です。例えばジャガイモは100gあたり糖質が16.1gです。イモ類はでんぷんなので糖質が多いのも納得ですね。でも、ヘルシーなイメージがあるβカロチンが豊富なニンジンや食物繊維が豊富なゴボウは意外かもしれませんね。きんぴらごぼう1人前(80g)は実は糖質が約12gも含まれれいます。食べる際は量を控えめにする様に配慮が必要です。他にも玉ねぎ、レンコン、里芋も根菜類で、糖質は高めです。その他、根菜類ではありませんが甘いトウモロコシも糖質が高く100g当たり13.8gもあります。
糖質が高くない野菜とは?
糖質が高くない野菜はキャベツやレタス、ほうれん草などの葉物野菜です。それから枝豆やスナップエンドウ、キヌサヤ、グローンピースなどの豆類も糖質が少ない食物です。
どの順番で食べる?
食事の時に、糖質の少ないものを先に食べると糖質の吸収が穏やかになります。糖質の高いものを食べるならその前に葉物野菜や豆類、海藻類など糖質が少ないものを食べてから頂きましょう。例えばカレーを食べるならサラダを食べてから食べる。サラダの中でも葉物野菜や豆類を先に食べ、その後にコーンやニンジンなどを食べるといった具合です。野菜の中でも糖質量の違いを知っておくとよりヘルシーな食事が出来ますね。ぜひ実践してみて下さい。
『血糖値を自力で下げるやり方大全』著者/市原由美江(いちはら・ゆみえ)
医師(内科・糖尿病専門医)・医学博士。1982年生まれ。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医になる。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のため患者会や企業での講演活動を行っている。2009年山口大学医学部医学科卒。独立行政法人国立病院機構関門医療センターにて初期研修を経て、2011年東京女子医科大学糖尿病センター糖尿病代謝内科勤務、2016年横浜鶴ヶ峰病院付属予防医療クリニック入所、2018年同クリニック副院長に就任。医師と患者の両方の立場から、患者様の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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