【大根】カットした部分によって栄養価は違う?葉つきと葉なしでは何が違う?管理栄養士が解説
サラダに、煮物に、炒め物に…。大根はさまざまな料理に使えて、便利な野菜ですよね。しかし、1本を使いきれずカットされた状態で購入することも多いのではないでしょうか?カットされた部分によって栄養価が違うのか気になるところですよね。今回は、大根の部分ごとの栄養価についてお伝えします。
大根はカットされた部分によって栄養価が違う?
大根は大きく分けて、葉、葉に近い部分、根の真ん中、根の先端と4つの部分にわけられます。大根は葉に近い部分と先端で水分量や辛味成分である「イソチオシアネート」の含有量が異なります。しかし、その他の栄養素に大きな差はありません。
・大根の葉に近い部分…水分量が多い、辛味成分のイソチオシアネートが少ない
・大根の根の真ん中部分…葉に近い部分と先端の間の成分
・大根の根の先端部分…水分量が少ない、イソチオシアネートが葉に近い部分の約10倍
カットされた大根を購入する際に「葉に近い方か、先端の方か…。栄養価の高い方を買いたい」と思うことがあるかもしれません。しかし、以上のように大根は葉に近い方と先端の方で主に異なるのは「水分量」と「甘味、辛味」ですので、栄養価の違いで選ぶ必要はありませんよ。
カット大根を選ぶときのポイントとは?
カット大根はどのように選ぶべき?
栄養素の含有量にあまり差がないものの、大根はカットされた場所によって適した調理方法が異なります。料理に合わせて使う部位を選んでみましょう。
・大根の葉に近い部分…水分量が多く、辛味成分が少ないのでサラダなど生食向き。
・大根の根の真ん中部分…甘味と辛味のバランスが良い部分。生食にも、煮物など加熱料理にもおすすめ。
・大根の根の先端部分…水分量が少なく辛味が強いので生食には不向き。漬物、炒め物、切り干し大根などに合う。
以上のように、大根の葉に近い部分は生食向き、辛味が強い先端は加熱調理向きです。ただし、辛味成分が好きな方は先端部分を大根おろしやサラダにするのがおすすめです。自分の好みに合わせて選んでみてくださいね。
大根は葉つきと葉なし、どちらがいい?
大根は葉つきのものと、葉がついていないものが販売されているのでどちらの方がいいのか迷いますよね。大根の葉は「捨てる部分」ではなく、栄養素が豊富に含まれているのでぜひ葉つきを購入して調理してみましょう。
大根の葉にはカリウム、カルシウム、鉄分、葉酸、ビタミンCなどが含まれています。これらの栄養素は根の部分よりも豊富に含まれているので、葉も一緒に調理して食べることでしっかりと栄養素を補給できますよ。
大根の葉は、根の部分と一緒に煮たり、漬物やふりかけにしたりするのがおすすめです。
大根の根は葉に近い部分と先端部分で栄養価の大きな違いはありません。しかし、水分量や甘味・辛味に違いがあるので調理方法によって使う部分をわけるのがおすすめです。「少しでも栄養価の高い方を買いたいな」と考えている方は、ぜひ葉つきの大根を選んでみてくださいね。
AUTHOR
なつめももこ
管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。
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