【納豆にも旬がある?】一年の中で納豆が美味しい季節とは?管理栄養士が調べてみた

 【納豆にも旬がある?】一年の中で納豆が美味しい季節とは?管理栄養士が調べてみた
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一年を通してスーパー等で手軽に手に入る納豆。 納豆の原材料といえば大豆ですよね。 大豆に旬があるように、納豆にも旬があるのでしょうか? 一年の中で納豆が美味しい季節はあるのかお伝えします。

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国産大豆の旬

国産大豆は、主に豆腐、納豆、煮豆、味噌、醤油に使われています。

国産大豆には旬があります。1月~2月にかけてです。平成30年度のデータによると納豆用で作付面積が多いのは、ユキシズカ(北海道)、スズマル(北海道)、納豆小粒(関東)です。大豆の収穫時期は、10月半ば~2月頃とされています。

大豆は、余分な水分が飛ぶと身が詰まるので、旨みも凝縮します。

納豆の旬は1月だった

収穫後数カ月間貯蔵した大豆を1月~3月頃に納豆にすると、ふっくらとした新豆の食感と甘みはそのままに、深い味わいの納豆が出来上がります。

また、納豆は冬の季語のひとつにも挙げられるほど、冬によく食べられる食べ物であったようです。納豆の旬が1月といわれるのは、そのような理由があったからなのですね。

ちなみに、国産大豆以外で作られた納豆の旬はこの通りではないと考えてもいいでしょう。

旬の時期に納豆を食べると、普段より栄養価がアップ?!

旬の時期はおいしさが増すだけではなく、食材そのものの栄養価が上がるといわれています。納豆の嬉しい健康効果についてまとめました。

【イソフラボン】

・免疫力を高め、抗菌・抗がん作用を強化する効果があります。納豆の場合は1日1パック(60g)ほど食べればよいことになります。

・若さを保つ女性ホルモン様作用があり、ホルモン分泌低下に効果があります。

納豆の原料の大豆に豊富に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)と似た構造をしていることから、エストロゲンと似た働きをする女性ホルモン様作用があります。女性ホルモンの分泌が低下したときに、ホルモンの代わりに作用します。

納豆菌によって大豆が発酵することで体内への吸収がよくなるため、納豆は女性ホルモン様作用が強くなっています。

【レシチン 整腸・ダイエット・疲労回復・抗菌殺菌効果】

・乳化作用で血流を促進する効果があります。

大豆に含まれるリン脂質で、乳化作用によって血液中のコレステロールが血管壁に沈着するのを防ぎ、血流をよくします。肝臓が正常に働いていればコレステロールが過剰につくられることはありませんが、レシチンは肝臓の細胞膜の材料でもあり、肝機能を高め、過剰なコレステロールの合成を防いでくれます。

・善玉コレステロールを増やす効果があります。

コレステロールには、いわゆる善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)があります。LDLが過剰になると、それが酸化されて酸化LDLとなり、動脈硬化などの原因になります。しかし、レシチンはLDLを減らし、HDLを増やす働きがあります。結果的に動脈硬化の予防も期待できるというわけです。

まとめ

原材料の国産大豆に旬があるため、納豆にも旬が存在します。

一年の中で美味しい季節は冬です。節分で豆を食べる習慣もあるため、覚えやすいですね。手軽にすぐに入る食品ですが、意識して国産大豆の製品を旬に選び食べてみるのもいいかもしれませんね。

おいしく食べて、より体に嬉しい効果をもたらしましょう。

参考サイト:

大豆のまめ知識:農林水産省 (maff.go.jp)

特集1 大豆(4):農林水産省 (maff.go.jp)

「大豆の健康効果」イソフラボン/全国納豆協同組合連合会 納豆PRセンター (natto.or.jp)

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きしもとわか

きしもとわか

管理栄養士。認定栄養ケアステーションにて、スポーツジムや歯医者、糖尿病内科、介護施設等の委託栄養士を経験。業務の中で訪問介護での食事作りをする為、初任者研修も取得。介護食を研究し、在宅でも嚥下機能に合わせた食事を提供する。 夫の転勤で転居、2人目妊娠をきっかけに退職。 現在第一子の偏食に奮闘中。栄養指導、食育相談、ダイエット講座での講師を務めた経験を活かし、栄養・健康分野のライター業務を開始。



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