英国式との違いとは?【東京の桜アフターヌーンティーの魅力】と、プロに教わる「ティーペアリング」

 英国式との違いとは?【東京の桜アフターヌーンティーの魅力】と、プロに教わる「ティーペアリング」
Masumi English Tea NY
林原真澄
林原真澄
2023-03-25

こんにちは、紅茶コンサルタントの林原真澄です。桜の開花が早い今年は、華やぐ春をゆったりと楽しめそうです。東京のホテルやティールームが趣向を凝らした「桜アフタヌーンティー」を提供する時期でもあり、どこに出かけようかとわくわくしています。

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アフタヌーンティーとは

1840年頃英国の貴族で第7代ベッドフォード公爵の妻、アンナ・マリア・ベッドフォード公爵夫人(1783-1857)が最初に行ったと言われる午後のティータイムです。当時の食事はイングリッシュブレックファーストと呼ばれるたっぷりの朝食と夕食の2回。

夕方にお腹がすいてしまうので、お茶だけではなくパンにバターを塗ったものを一緒に食べたのが始まりと言われています。夫人1人で始めた習慣が邸宅[ウォバンアビー]のドローイングルーム(応接室)に友人を招待するようになり、のちにはヴィクトリア女王が訪れておもてなしを受けることに。現在、邸宅の一部が解放され観光できるのでロンドン在住時に行きました。美しいブルーの壁紙とシャンデリアがそれは見事な空間を前に、当時のティータイムに思いを馳せました。

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英国の伝統的なアフタヌーンティーとは

サンドイッチ、スコーンそしてケーキのティーフードはどれも一口で食べられる小さなサイズでお茶は1種類。最近は時間内に複数のお茶を選べるホテルもありますが、いまも英国の多くのティールームでは選べるお茶は1種類です。人気のある紅茶はフルーティーやフラワリーと評される香り高いインドの「ダージリン」、蘭の花にもたとえられる優美な香りが特徴の中国の「キーマン」やスモーキーさにファンの多い「ラプサンスーチョン」、フレーバードティーの代表格「アールグレイ」と言えるでしょう。

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東京のアフタヌーンティー

バラエティー豊かなティーフード、お茶も豊富なメニューから好きなだけ選べるので、ペアリングを楽しめるのも魅力です。たとえば、新鮮なキュウリのサンドイッチにはダージリンを合わせ、クロテッドクリームをたっぷりのせたスコーンにはコクのあるアッサムのミルクティー、爽やかなレモンケーキには柑橘の風味が特徴のアールグレイという具合に。

もし桜アフタヌーンティーのティーフードに桜餅があれば、きりっと華やかなダージリンのファーストフラッシュを是非合わせてみてください。ほのかな紅茶の渋みが桜餅の優しい甘さと良く合うはずです。

桜
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今年はアフタヌーンティーで春を感じてみてはいかがでしょう。

Happy Afternoon Tea!

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