猫背は意外な部位をほぐすと改善する?猫背を改善する胸ほぐし&股関節エクサ
デスクワークや家事などで姿勢が悪くなりやすかったり、猫背がなかなか改善できなかったりする方は、意外な部位をほぐすと改善しやすくなるかもしれません。その理由とほぐし方をご紹介します。
「猫背改善=胸を張る」はNG?!
姿勢が悪いことが気になって姿勢を正そうと胸を張ってみたり、肩甲骨を動かしてみたりすること、ありませんか?例えば、デスクワークで長時間背中を丸め続けて疲れた時、反対の姿勢を取ろうと胸を張る様子はよく見かけます。実は、これは姿勢改善のためには効果的でないばかりか、より悪姿勢へと繋がってしまうのです。
猫背の人は、肩が前に入り、背中が丸まって胸が固まっています。その状態を改善しようと胸を張って肩甲骨を寄せると、肩が上がってしまいます。なぜなら、肩甲骨を寄せる菱形筋は、肩を上げる働きもあるからです。すると、肩甲骨は肋骨に沿って上がってしまい、結果的に肩は前側に入ってしまいます。このように、胸を張って肩甲骨を寄せる動きをすることによって猫背は悪化してしまうのです。それではどうしたらいいのでしょう?
猫背が気になったら胸をほぐす
猫背を改善したいと感じたら、胸をほぐしましょう。特に、胸の真ん中部分をほぐすことをおすすめします。猫背になると胸の筋肉や腹直筋、胸鎖乳突筋が固まってしまいますが、これらの筋肉を緩めるために胸の真ん中をほぐすことが効果的なのです。
胸をほぐすマッサージ方法
1. 楽に座った状態で、胸の真ん中に親指以外の指先を当て、上下に指先を動かしながらマッサージします。30秒ほど行いましょう。
2. 両手の指先をそれぞれ1cmほど外側へずらし、上下に指先を動かしながらマッサージします。30秒ほど行いましょう。
股関節の動きを改善すると姿勢改善に繋がる
さらに、猫背をはじめとした姿勢を改善したいと考えたら股関節を動かしましょう。猫背と股関節とは一見すると関連がないように思えるかもしれませんが股関節を動かすことは姿勢改善全般に効果的です。
股関節には体幹のインナーマッスルである大腰筋があり、抗重力筋であるこの筋肉には姿勢を保持する働きがあります。そのため、良い姿勢を保つためには股関節の動きを良くし、体幹のインナーマッスルを働かせやすくすることが大切なのです。
股関節の動きを良くする方法
1. 膝立ちになり、両手の親指を鼠蹊部の中央部分に当てます。
2. 鼠蹊部を親指で押しながら、息を吐いてお尻を後へ突き出すようにして前傾し、息を吸って起き上がってきます。3〜5巡行いましょう。
動画を見ながら10分ケアを習慣に!
10分ほど時間が取れたら、動画を見ながら一緒に動いてみましょう。猫背を改善するために、自分で行いやすいマッサージとストレッチをご紹介しています。 姿勢がついつい悪くなってしまう方は、デスクワークや家事の合間など、気づいた時にこまめに行ってください。
AUTHOR
磯沙緒里
ヨガインストラクター。幼少期よりバレエやマラソンに親しみ、体を使うことに関心を寄せる。学生時代にヨガに出合い、会社員生活のかたわら、国内外でさまざまなヨガを学び、本格的にその世界へと導かれてインストラクターに。現在は、スタイルに捉われずにヨガを楽しんでもらえるよう、様々なシチュエーチョンやオンラインでのレッスンも行う。雑誌やウェブなどのヨガコンテンツ監修のほか、大規模ヨガイベントプロデュースも手がける。
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