来年こそは!時間の管理がスムーズにいく4つのコツ|臨床心理士が解説
時間をうまくコントロールするコツとは?
コツ① TO DOリストを作る
TO DOリストとは、やるべきことを一覧にしたものでありご存知の方も多いと思います。TO DOリストで予定を視覚化することで、時間の管理にも役立ちます。しかし、「TODOリストは作っているけれども、うまく機能していない」という人もいるのではないでしょうか。臨床心理士の中島美鈴氏によると、大切なのはチェックする回数なのだそう。1日の中に、スケジュールを確認する時間を複数回(朝・昼・夜で3回など)決めることも併せてやってみると良いでしょう。
コツ②スケジュールの管理は1箇所で
例えば『手帳にかく』『カレンダーアプリに入力する』など、スケジュールの管理をする場所は1箇所にすると良いです。それによって抜けもれを防ぐことができます。また、カレンダーアプリであれば、アラーム機能やリマインダー機能を備えているものもあるので、設定しておけば
コツ③実際にかかる時間を知る
スケジュールを立ててもうまくいかないという人は、実際にかかる時間と『このくらいかかるだろう』と想定している時間との間にギャップがあるからです。例えば朝のルーティンの時間をひとつひとつタイマーで測定し、それらを元に『朝はこの時間に起きれば間に合う』というように逆算して決めていくとうまくいきます。
コツ④優先順位をつける
優先順位をつけることで時間の管理がスムーズにいくことも多いのですが、『そもそも優先順位の付け方がわからない』という人もいるのではないでしょうか。優先順位は、基本的に重要度と緊急度を組み合わせで決めると良いです。この2つを組み合わせると全部で4パターンとなり、①→④の順で優先順位を決めていきましょう。
① 重要度 高い × 緊急度 高い
② 重要度 高い × 緊急度 低い
③ 重要度 低い × 緊急度 高い
④ 重要度 低い × 緊急度 低い
この組み合わせのポイントは、重要度の方が緊急度より優先されていること。この理由は、重要度が高いものを放置しておくと、いずれ緊急度が高くなる可能性があるからです。
時にはごほうびを設定しながら、できることから始めよう
やるべきことだけを継続しようとするとしんどくなることがあるかもしれません。そんな時はご褒美を設定しながら取り組んでみましょう。『コンビニスイーツを買う』とか『あのマンガの最新刊を買って読む』といったすぐにできそうなものがおすすめです。それらをTO DOリストに入れることで、頑張るモチベーションが生まれてくるかも。この記事を読み進めていく中で、『こんなにしっかり管理できるだろうか』と不安になった人もいるかもしれません。これらをすべて完璧にこなそうと思うとハードルが高く感じられてしまうかもしれないので、まずは自分の中で取り組みやすそうなことをひとつ決めてやってみてください。
【参考・引用文献】中島美鈴 『A D H D脳で困っている私がしあわせになる方法』 主婦の友社(2021)
AUTHOR
南 舞
公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。
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