狭いお家で家庭菜園にチャレンジ!#わたしのサステナブルウィッシュ

 狭いお家で家庭菜園にチャレンジ!#わたしのサステナブルウィッシュ
Photo by Maiko Kuwako

2021年よりスタートした連載企画。1年間を通して地球と人に優しい習慣を身につけるための #わたしのサステナブルウィッシュ。2022年のサステナブルウィッシュは一般人であるわたしの日々の暮らしにより自然環境に善い行い落とし込んでいくことを目指しています。11月は「狭いお部屋で家庭菜園にチャレンジ」でした。そこで得た気づきをシェアします。

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狭いお家で家庭菜園は可能?

Photo by Maiko Kuwako
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単刀直入に結論から言ってしまえば、狭いお家でも家庭菜園は可能です。

家庭菜園=お庭がないとできないというイメージがわたしにもありました。また、以前にも何度かマンションの中で家庭菜園をして失敗した経験もありました。考察するに、それは選んだ食材が環境に合っていなかったり、「家庭菜園をするぞ!」という心構えがなく、精神的に未熟だったため、きちんと植物に必要な日光、水、栄養、そして愛情を注げていなかったんだと思います。

今回は、過去数回の失敗をもとに、栽培キットをとりいれました。初心者の方や、狭いマンション、アパートで家庭菜園をしたいという方の参考になれば嬉しいです。

家庭菜園のメリット

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地球環境に優しい

都心部は多くの食品が”輸送”され消費される場所です。ですので、家庭菜園をはじめることは少なからず、食品生産の無駄や輸送の際排出が懸念されている温室効果ガスを積極的に削減することにつながります。

お金を節約する

私たちの給料よりも頻繁上がらないのに、食料品の価格は頻繁に上がります。つまり、定期的に予算を見直す必要がありますよね。それはイコールとして、わたしたちの心身を作っている食品をクオリティーを下げたものを選ぶことにつながることも。

家庭菜園に少額を投資することは、自分自身への投資。さらには、お金を節約することにも◎。

ヘルシーライフスタイルを確立

「You are what you eat(あなたはあなたが食べるものでできている)」と言われるように、家庭菜園をはじめると、食糧管理にも本格的に取り組めるようになるのは嬉しいポイントだと思います。

自分で育てた食材はすべてオーガニックであることに加えて、とてもフレッシュ!採れたて食材の新鮮さは格別です。

スーパーマーケットの市販の食材は、購入時に熟すようにと収穫時に未熟なものが多く、味がかなり落ちてしまうと言われているんだとか。さらに、私たちが購入する食材の多くには農薬や化学物質がたくさん使われているのも気になるところ。

また、家庭菜園の重要なポイントのひとつは、食べるものを自分でコントロールできることでもあります。どの種を植えるかを決めるのは自分自身。食事をコントロールすることができ、計画的に食べることができるのもヘルシーライフスタイルの確立につながります◎

家族の楽しみ

最近よく考えるのは、「特別なことをせずとも幸せでいられる」ということはこれからの時代に必要なスキルだなということ。それは、モノや情報が溢れていて、「何かしないといけない」という焦燥感にとらわれがちな世の中に疑問を抱いているから。例えば「毎週末子どもをどこかに連れて行かないといけない」「習い事をさせないといけない」「休みに何もしないのはもったいないから」という話をよく耳にしますが、それは「何かをしないと幸せになれない」と子どもに教えているような気がしているような気がしています。

家の中にいても楽しめることはたくさんあるし、特に家庭菜園は、大したことではないかもしれないけれど精神的な満足感も得られます。自分の手で作業して、そのプロジェクトが具体的なものに発展していくのを見ることで得られる経験には、値段はつけられないなと思います。手入れをし、剪定した食材を収穫する喜びは言葉にはできないほど感動的。

もちろん、その楽しみは自分だけにとどまりません。家族のプロジェクトに発展させれば、子どもたちはガーデニングについて学ぶことができるし、自分たちが育てた食材やプロジェクトが成長していくのを見るのって、生きるってどういうことなのかって学びにもなるはず。

狭い家での家庭菜園のはじめ方

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1.食材選び

どんな果物や野菜でもある程度はコンテナで育てることができます。一方で、集合住宅でフルサイズのオレンジの木を育てるのは、ちょっと無理があります。まず、あなたや家族が食べて楽しいと思う野菜や果物をイメージしてみてくださいね(わたしは、いちごやバジルやミントなどのハーブ系でした)。そこから、どの食材を栽培するか絞り込んでいきます。

2. 初心者さんは栽培キットがおすすめ

種苗店で種から育てることもできるし、 種を購入する代わりにより早く成長する小さな苗を購入することも◎。

一方で、わたしは以前いちごの種だけを買って育てた経験があるのですが、種の問題なのか、また選んだ土が悪かったのか、日当たりの問題だったのか、芽さえも出てきませんでした。種は全部使い切ったものの土が余りました。今回も、失敗して土を余らせてしまうのは避けたかったので、種と土がセットになっている栽培キットではじめることにしました。

栽培キットには、大きく分けて2種類あります。

●土耕栽培
土を使って育てる栽培方法。場合に応じて水や肥料を与えないといけないため、その分、愛情が必要になります。

●水耕栽培
土の代わりに水を使って育てる栽培方法。元から水を使っているため、水やりをしなくていいのがメリットだそう。ペットボトルやガラスの容器などを利用して、手軽に育てることが可能。

選び方は、どれくらい手間暇をかけたいか、またサイズ感が重要な要素になるかとわたしは思っています。前述した通り、水耕栽培の方が手軽に育てることが可能。土耕栽培は、植え替えなども必要になるケースがあるので、「そこまではやりたくない」という方は水耕栽培のが気楽にはじめられると思います。

また、サイズ感、つまりどれくらいの量を育てたいのかなども考慮して選ぶのがいいのかなと思います。

例えば、わたしは今はいちごだけですが、これから種類を増やしていく予定なので、サイズが小さめの栽培キットを選びました。大きいサイズの栽培キットは収穫量が多いですが、手入れも必要になってくるので、お部屋のサイズも考慮しながら本格的な栽培をしたいという方にぴったりなのではないかと思います。

3. 日当たり

種を植える or 苗木をプランターに植え替えれば、あとは普通に育てられます。

わたしは、特に工夫はしていないんですが、日の当たる場所におく時に、よく観察して無言のコミュニケーションをとるようにしています。元気に育ってほしいという目的からではなくて、あくまでも育っている姿がすごく神秘的だなと感じるから。けれど、本当に元気に成長しています。

都心のマンションに住んでいると、高いビルに遮られ自然光を浴びることができないことも珍しくりありませんが、食材の育てる上で大切なポイントをしっかり抑えておくのをおすすめしたいです。

例えば、野菜や果物など花や実のなる植物を育てる場合、1日6~8時間程度の日照が必要だそう。なので、おうちの中の日当たりのよい場所(バルコニーや屋上、南向きの窓の横などが最適)で、日当たりのよさを最大限に生かせるように整えてると良いかもしれません。また、窓辺を利用する場合は、ハーブやサラダ菜など、日光をあまり必要としない食材を計画的に栽培するがの良いそうです。

4. 水と空気

人間も含めてすべての生き物がそうであるように、空気と水は成長に必要不可欠な条件。

室内でコンテナを使って野菜を栽培する場合は、野菜の苗はたくさんの水を必要とするそうです。また、風と空気も大切な要素。植物も私たちと同じように、風通しをよくすることが必要・・・だけどやりすぎもよくありません。バランスが大切。例えば、植物や野菜を強風にさらしておくと、葉が破れたり、プランターが倒れたりすることがあるので、要注意。また、冷房の近くにも置かないのもポイント。

5. 土

マンションで野菜を育てる場合、コンテナやプランターを使用することが多いと思いますが、その際、普通の園芸用の土は使えないので要注意。植物に与える空気の量が制限され、水が通りにくくなり、容器の中でコンパクトになりすぎるんだとか。

その代わりに、栄養価の高い鉢植え用ミックスを選ぶと、軽くてふわふわしているので、水がしっかりと抜け、土の湿り気を保つことができるそう。そうすることで、根を健康に保つために空気を効率的に循環させることができます。

6.堆肥と植物への栄養補給

土と野菜の苗に与える肥料を準備もお忘れなく。土に肥料を与えるタイミングを遅らせることができるので、鉢植え用ミックスにすでに肥料が入っているかどうかも必ずチェックしてくださいね。

育てて楽しい、食べて美味しい家庭菜園

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栽培キットを使ったことによって、余計なストレスもなく、狭いお家でも簡単に家庭菜園をはじめることができました。以前から何度かチャレンジしては失敗していた家庭菜園でしたが、今回は上手く育ってくれていて本当に嬉しいです。

育てる系はあまり得意な方ではないのですが、丁寧に真剣に、そして愛情を持って育てると、答えてくれるのかなと思います。成功するともっと楽しいですし、また土にふれることって心を落ち着けてくれるんだなと思ったのが今回のチャレンジでよく感じたこと。”土に触れる=気持ちをグランディングさせてくれる”という方程式がわたしの中で成り立ちました。

「今日は忙しい」など忙しない朝に、植物たちに水やりをしたり、土に触れたり、無言で話しかけてみると、本当に心が落ち着き、自分自身を取り戻すことができます。

結局のところ、家庭菜園あるいは植物を育てるということは、地球環境だけでなく自然の一部であるわたしたちにとっても助けになるんだと思います。

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AUTHOR

桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



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