キッチン周りのプラスチックごみを削減にチャレンジ!#わたしのサステナブルウィッシュ

 キッチン周りのプラスチックごみを削減にチャレンジ!#わたしのサステナブルウィッシュ
Photo by Yue Iris on Unsplash

1年間を通して地球と人に優しい習慣を身につけるための #わたしのサステナブルウィッシュ。2022年は更にパワーアップしたチャレンジを企画していきます。7月は、世界的に行われている大きな環境ムーブメントの一つである”プラスチックフリージュライ(Plastic Free July)”ということで、プラスチックごみ削減を目標にすることに。家庭の中でも目立ってごみの多いキッチン周りに焦点を当ててチャレンジすることにしました。

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キッチン周りのプラスチックごみを減らすヒント

Photo by Maiko Kuwako
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1. 買い物袋はマイバック

これはもう定番中の定番。買い物袋はマイバックを使用するようにします。説明はいらないと思います。

日本では、大抵の場所でプラスチック袋は有料化されているため、沢山の人がマイバックを持ち歩くことが習慣になりつつあると思います。一方で、わたしの住むシンガポールは有料化されている場所とそうでない場所があるため、マイバックを持ち歩くという習慣はまだ希薄な印象。プラスチック袋を手にしている人はたくさんいます。

ただ、個人的に海外のプラスチック袋って、すごく薄くて、ちょっと入れただけですぐに破けてしまうんです。少し重めのものを入れてしまうと入れている間に破けることも(笑)レジの方は気を使って2枚ー3枚重ねしてくれることもありますが、優しさにありがとうと思いながら「いやいや、それは」と…笑

また、そもそもレジ袋って腕にかけて歩く人が多いと思うのですが、荷物が重すぎると荷物を引き上げるために反対側の背中の筋肉が疲労してしまうことが多いと言われています。肩こりなどの原因にもなってしまうので、マイバックは体への負担を軽減したものを選ぶ上でもぜひ持ち歩きたいアイテム。

色々なタイプのエコバックが今はありますが、最近わたしが試してよかったのがリュック型エコバック。両肩・両腕に均等に負荷がかかるので、荷物の持ち運びがかなり楽になりました。マイバックで買い物がしやすくなると、よく耳にする「マイバックを忘れてしまう」なんて問題も簡単に解決できるかもしれません。ぜひ参考にしてみて下さい!

2. 野菜や果物はパッケージされたものは買わない

お得感はなくなってしまいますが、野菜や果物は小売りのものを購入するようにしています。スーパーで購入するときも、マーケットで購入するときもこれは変わらず。

プライベートなお話になりますが、5月末に引っ越しをしてから食事の作り置き生活をやめました。そもそも冷蔵庫が小さいということもありますが、冷蔵庫の中には1週間分で使い切れるだけの食材を保管しているため、プラスチック袋や容器でパッケージされた野菜や果物だと1週間使い切れないということも、わたしが小売りの食材を購入している理由です。

割高にはなってしまいますが、そもそも南国なので野菜や果物はすぐにだめになってしまいます。結局食べられずに終わることも少なくありません。

また作り置き生活をやめてから、電子レンジの使用は不要(というか、新居には電子レンジがありません笑)になり、ほぼ毎食作りたてのお食事を食べるようになってから体が軽くなったような気がします。(まれに余り物をプライパンなどで蒸して食べることもありますが)

3. バルクショップの利用

バルクショップ(量り売りショップ)では、ナッツやドライフルーツ、ハーブ、スパイス、砂糖やお塩、オイルやはちみつ、醤油、また食器洗剤を購入します。

これも、またパッケージされた食材などに比べたら割高になってしまうかもれませんが、これらもまた、自分の好きな量を購入できるので冷蔵庫や保管場所のサイズに合わせて購入できるのが◎。

特にハーブやスパイスなどは、日本人のわたしは毎日の料理に使うわけではないので(The 日本食好き人間なので…)、大量だと香りが良い時期(一般的にハーブやスパイスは6ヶ月以内が◎)に使い切ることができません。食材をだめにしないため、そして自分も食材の味や色、香りを楽しむためにも自分に必要な量だけを購入することは、少し割高になってしまっても暮らしを楽しむことにつながるとわたしは思っています。

4. キッチン周りの使い捨てプラスチックアイテムの見直し

ラップやジップロックなどキッチン周りの使い捨てプラスチックアイテムもは以前から最小限にしていましたが、引っ越しを機会にこれら全ての利用を卒業しました。

■蜜蝋ラップ

水でやさしく洗って、繰り返し何度でも使える蜜蝋ラップは手の暖かさで食器や器に合わせ、お好みの形にフォットさせることができます。また、みつろうやホホバオイルには抗菌作用があるので食品を新鮮に保つことができるのも嬉しいポイント。プラスチックの食品用ラップとは違い、蜜蝋ラップには適度な通気性があるので、より自然な状態で食品を保存することができるのも嬉しいポイント。

■シリコンバッグ

ピクニックのときなどに活躍するシリコンバッグ。

わたしが利用しているはスタッシャーというシリコンバッグです。日本でもゼロウェイストやプラスチックフリーに積極的な方々の間で人気のアイテム。

スタッシャーのすごいところは、保存だけでなく、解凍・温め・蒸す・焼くなどお料理のお供にもなるということ。

アスリートと栄養士の娘として育ったスタッシャーの生みの親である創業者のキャット・ノーリは、子供ができてからは以前より一層健康への意識も高まり、食品を保存する容器に対しても疑問を持つようになったんだとか。プラスチックを熱した際に溶け出す BPA (ビスフェノール A )などの危険な化学物質やガスについても学び、何百年も土に還ることのない素材プラスチックについて“取りくむべき課題”と思うようになり、スタッシャーを生み出すことにつながったそう。

我が家は手洗いですが、食器乾燥機にも利用できるとのこと。子供を持つ親であるキャットさんだからこそ使いだっての良さにもこだわっているのが愛用してとても分かります。

5. おやつは手作りする

たまにどうしても甘いものが食べたくなるとき…そんな時もパッケージされたお菓子ではなく、バルクショップで買ってきたナッツやドライフルーツ、フレッシュフルーツ、また手作りするようにしています。

平日は手作りはしませんが、時間のある休日などはお子さんとのアクティビティーとしても行うと食育の観点からも◎。

食べ物がどういうふうにできているか、またどんなものが入っているかというのを理解すること、また食材一つ一つの味わいなどを知るきっかけにもなります。子どもの目線で見ると全てが新鮮で驚きと発見の連続です。

キッチン周りのどうしても出てしまうプラごみお肉や魚のトレー

Photo by Gareth Hubbard on Unsplash
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今回のチャレンジで実践したのが以上の5つのこと。これだけでもだいぶ、ゴミが減りました。けれど、どうしても出てしまうプラスチックごみがお肉や魚を買った時のトレー。

昔は木を紙のように薄く切った”経木”や紙で包まれた肉も売られていましたが、最近は個人店でもなかなか取り扱っておらず…。鮮魚コーナーではすべての魚がプラスチック製トレー包装で、さばく前の魚も付属のビニール袋に入れる仕様が多く見られます。

こうしたトレーは、毎回捨てずとっておくようにシフトしました。利用方法は、下ごしらえや調理に必要なツールとして、また娘の工作や絵の具遊びをする時に使用します。

我が家は毎日お肉や魚を食べるわけではないので、出ても週1-2枚です。とはいっても、いずれかはこれらも卒業できたらいいなと模索中。

キッチン周りは家庭の中でも、目に見えてプラスチックごみが多い場所。だからこそ、キッチンのプラごみが減ると家庭ででるごみの量がかなり減ると思うのです。

引っ越しをしてから、まだときめくごみ箱が見つからず買っていません。今は紙袋に竹製のゴミ袋を入れて使っています。このままごみ箱を買わずに済むのであればそれに越したことはないなと思ったり…

ゼロウェイストからはまだほど遠いですが、できることから一つ一つ取り組んでいけたらいいなと思っています。

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AUTHOR

桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



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