【痩せおにぎり始めました】冬のダイエットに焼き梅がおすすめの理由は?管理栄養士の頑張らない朝食

 焼き梅のおにぎり
GLOCAL EATs|トトノイメシ
石松佑梨
石松佑梨
2022-12-03

アスリート専属管理栄養士として活動する石松佑梨さんが提案する、ダイエット朝ご飯。今回はアンチエイジングをテーマにしたおにぎり食トレです。

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痩せおにぎりを始めました。いつもの身近な食材で、すぐにできるおいしいダイエットです。
今回の痩せるしくみは"アンチエイジング"です。

おにぎりで痩せるしくみ

40代以降のダイエットでは摂取カロリーを制限するよりも、代謝を上げることに意識してみましょう。加齢に伴って基礎代謝を低下させないためには、細胞の老化を防ぐことが重要です。

冷えは血行を悪くして代謝を低下させます。エネルギーが不足すると気血水は滞り、冷え性、神経痛、下半身のむくみ、肌荒れなどを引き起こしやすくなってしまうのです。また外気の乾燥は、体内の潤いも奪ってしまいます。このように、何もかもが不足しやすい冬の時期は腰膝の痛み、頻尿、耳鳴り、耳が遠い、物忘れ……というような"わかりやすい老化の症状"を悪化させやすいのです。

冬の献立では温熱性の食べ物を中心にまとめて、冷えを取り除くように心がけます。また気血水を補って、巡らせることも重要です。以下で、具体的に解説します。

痩せおにぎりの具材

ここでご紹介する"冬の痩せおにぎり"は、米に"抗酸化作用のある黒米"を使い、具に"冬の漏れを防ぐ焼き梅干し"を包み、おにぎりに"老化予防に効くとろろ昆布"をまぶしたものです。

おにぎり
冬の痩せおにぎり 
Illusted by 石松佑梨

黒米

私たちは日々のストレスによって、体内に活性酸素を生じます。過剰な活性酸素は細胞を酸化させて、代謝を低下させてしまいます。活性酸素を取り除くためには、たとえば緑茶のカテキン、ニンニクのアリシン、鮭のアスタキサンチン、鶏ムネ肉のイミダゾールジペプチド…… というような抗酸化物質を積極的に食べることが重要です。

黒米の色はアントシアニンという抗酸化物質です。細胞の老化を防ぎ、エネルギー生産工場を元気にしてくれます。

焼き梅干し

冬のエネルギー不足は、正常であれば体内から流れ出ないものまで漏れさせてしまうことがあります。たとえば、ちょっと膝をぶつけただけで内出血して青紫色のアザができるのも、冬に多い気がしませんか? 

梅干しの酸味には気血水の漏れを防いで、体内に留める働きがあるのです。梅干しをフライパンで香ばしく焼くと、その効果は高まります。赤しそは気血水を巡りをよくして、全身を穏やかに温めてくれるでしょう。

とろろ昆布

薬膳では、黒い食べ物に老化予防の作用があると考えられています。たとえば黒米、黒豆、イカ墨、牡蠣、昆布、海苔、黒ゴマなどです。とろろ昆布はやわらかく食べやすいので、おにぎりにも手軽に取り入れられます。

ただし昆布や海苔は、体を冷やす作用が強いので、冷え性の人は黒ゴマに変えてみるなどの工夫をしてみましょう。

簡単アレンジであったか朝食

おかゆと焼き梅
焼き梅とゆりね粥
Photo by 石松佑梨

ひどい冷え性の人には"焼き梅のお粥"もおすすめです。味噌汁などの温かい料理がない時でも、一品で体を内側から温めてくれます。焼き梅の"お茶漬けあられのような香ばしさ"がとってもおいしいですよ。

いかがでしたか? 今週の痩せおにぎりは、冬のダイエットに欠かせない"アンチエイジング"でした。ぜひお試しください。

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AUTHOR

石松佑梨

石松佑梨

サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。



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おかゆと焼き梅