【更年期の疲れ・だるさ・倦怠感は脳疲労から?】頭と体がすっきり軽くなる!脳を休ませる5つの方法

 【更年期の疲れ・だるさ・倦怠感は脳疲労から?】頭と体がすっきり軽くなる!脳を休ませる5つの方法
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永田京子
永田京子
2022-10-01

しっかり休んでいるのにも関わらず、疲れが取れない…。もしかしたら、疲れているのは体ではなく、脳なのかもしれません。今回は、脳を休めないとなぜ疲れを感じるのか、また、脳をしっかり休めることで疲労を回復させる方法をご紹介します。

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脳は休んでいるときに働く

このようなご相談をいただきました。

「休んでも休んでも疲れが取れません。午後になるとだるさがひどく、集中力もなくなってしまいます。健康診断も検査も受けていますが、異常はありません。 更年期にはいろいろありますね。アドバイスをお願いします」(47歳・女性)

実は人間の脳は、ボーっとしている時やリラックスしているときに、とても良い働きをしていることがわかっています。

カリフォルニア大学の研究によると、リラックスしている時、脳では「デフォルトモード・ネットワーク」が働いている状態になるとのこと*。デフォルトモード・ネットワークの状態では、脳は記憶を整理したり、理解したり、未来を想像をしたり、他者との関わりのなかで生まれる社会的感情を感じます。つまりは人としてのルールや、他人を思いやる気持ちを深めている状態ともいえるでしょう。

Mary Helen Immordino-Yang et al., Rest Is Not Idleness: Implications of the Brain’s Default Mode for Human Development and Education, Perspectives on Psychological Science,  7(4), 2012.

そのため、脳をしっかり休ませる=ボーッとすることによって、その日に起こったことを学習したり、道徳的な感情をもつことができたりするのです。私たちは、日々、脳の情報処理が追いつかないほどの大量の情報に触れています。いつも追われているような状態だと、「休んでも疲れがとれない」と感じるようになっていきます。

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なぜ休んでも疲れがとれないと感じるのか

つまり、疲れがとれないときは、適度にボーッとして脳を休めるとよいということになりますが、なかなか難しいですよね。休日も時間があればSNSを開いて情報のシャワーを浴びている。なんとなくつけているテレビから、ニュースや番組の情報を取り入れている。

私たちは日々、こうして情報を受け取り続けています。しかし、脳を休めてデフォルトモード・ネットワークが働く時間がないと、脳での情報処理が追いつかなくなってしまいます。休日に体は休めているつもりでも、脳の仕事はたまり続け、脳は“情報処理の残業”を強いられているような状態です。

その結果、全身の司令塔である脳が疲れ、体をどんなに休めても「疲れがとれない」「集中できない」と感じるようになってしまうのです。

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永田京子

永田京子

NPO法人 ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ3万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。



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