花のプロが教える、色が持つ性質と「花の色がもたらす効果」とは?【連載#花でこころをととのえる】

 花のプロが教える、色が持つ性質と「花の色がもたらす効果」とは?【連載#花でこころをととのえる】
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フラワーアーティストの宮平亜矢子です。何色の花が好きかと聞かれたら、真っ先に「白」と答えます。新しいことをスタートする、気持ちをリフレッシュさせたい時は白の花だけをブーケにしてアトリエに飾りこころを整えます。今回は、色の効果についてのお話です。

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色の効果で花をたのしむ

黄色の向日葵をプレゼントしてもらうとしあわせな気持ちになったり、家の中にグリーンがあるだけで気分が明るくなったりしませんか?色にはそれぞれイメージや色自体がもつ性質があり、見る人のこころに働きかける作用があります。それでは、花の色から得られる効果について紹介します。

赤い花
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赤は、生命力や体力、火から連想されるようにエネルギーを感じさせるアクティブな色です。神経を興奮させる作用があるため、自信や勇気を持たせてくれるといわれています。男性が真っ赤なバラの花束でプロポーズするのは、前向きな気持ちを情熱的に伝えられるから。赤い花は1本でも存在感があるので、楽しみ方は様々。1輪挿しやグラスにさりげなく飾れば、眺めるだけでエネルギッシュな1日になりそうです。

代表的な花 : バラ、ダリア、アイリス

白い花
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昔から日本では神聖で清い色とされ、様々な波長の光を反射し最も「光」に近いといわれています。興奮した神経を抑え、気を鎮めてくれる効果があります。純粋さをあらわす白色は気分がスッキリしない時、心の内側を見つめ直し新たな気持ちでスタートしたい時に飾ると良いです。グリーンと相性が良いのでブーケスタイルでまとめ、ベッドルームに飾れば心地よい朝を迎えられます。

代表的な花 : カサブランカ、カラー、マーガレット

青い花
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涼しげなイメージの青色には、心を落ち着け安らぎを感じる効果があり花の色としても人気があります。また、青は開放感を演出する働きがあり、狭小スペースであるほど、青やその同系色を使用すると空間に広がりを感じることができるといわれています。高さを出して飾ると空間全体がクールな印象に、短めに切ってデスク周りに飾るとリラックス効果で仕事がはかどりそうです。

代表的な花 : アジサイ、キキョウ、デルフィニウム

黄色

黄色い花
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黄色は輝かしい太陽のように希望を与え明るい気持ちをうみだす色。また、集中力や思考力、判断力を高めるといわれています。意欲と元気を取り戻す活力を与える色なので、不安な気持ちを前向きに切り替えたい時にもぴったりです。そばにあるだけで明るくポジティブな気持ちになれるので、ダイニングのテーブルにアレンジすると食事の時の会話もはずむはずです。

代表的な花 : ヒマワリ、チューリップ、ミモザ

緑色

白い花
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緑は自然を感じられるいやし、すべての花々の源となる色です。また、不安や焦りを抑制し、気分を落ち着かせてくれると言われています。どんな色とも相性が良く、インテリアとして観葉植物を取り入れるだけで穏やかな気持ちになれそう。キッチンに庭先で採れたハーブなどと一緒に置いておくと、爽やかでおしゃれな雰囲気を楽しめます。

代表的な花 : カーネーション、トルコキキョウ、ラナンキュラス

まとめ

緑の花
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花の色によってこころに与える効果は様々。自身が置かれた環境や、その時の感情によって花を選ぶことでリフレッシュ出来ると思います。ぜひ、参考にしていただけたら嬉しいです。花のある暮らしで生活がより豊かにたのしくなることを願って。

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宮平亜矢子

宮平亜矢子

フラワーアーティスト/株式会社AI TERRACE代表取締役。余白の美にひかれ、生け花の世界に入る。二十数年の経験をへて、独自のフラワーデザインを確立した。「オンリーワンの演出で、場の空気を変え、人の心を動かす」をコンセプトに、2011年株式会社Al TERRACEを設立。現在は、沖縄と東京を中心に、ホテルや企業などの空間装飾やフラワー&フォトブランディングイベントの企画・運営を手がける。花で心をととのえるイベント「FOURSEASONS 花と瞑想」を定期開催中(GLAMDAY STYLE HOTEL and RESORT OKINAWA YOMITAN)。



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