「股関節に詰まり感がある」の“詰まり感”の正体は? 股関節の違和感がすっきりする「簡単ワーク」
股関節を動かしづらい、詰まりを感じる、柔らかすぎて不安定、外れやすいなど、 股関節のさまざまな違和感の原因と解消法を、理学療法士でヨガインストラクターの Ayaka先生が徹底解説します!
体を支える安定感と自由度のバランスがカギ
解剖学・生理学の専門知識を持つAyaka先生は、股関節ならではの特徴と、感じやすい違和感についてこう解説します。
「股関節は骨盤と脚のつなぎ目で、体重の負担が最もかかる関節です。歩くときは体重の約3倍、走ると きは約5倍近くの重みが股関節に。そのため安定感が必要で、股関節のくぼみには大腿骨の骨頭が5分の4近くはまり、安定度が高いのが特徴です。それでいて動きの自由度も高く、多数の筋肉によって股関節から脚をあらゆる方向(屈曲・伸展の縦方向、内転・外転の横方向、内旋・外旋のねじり)に動かすことができます。だからこそ、股関節まわりのこわばりが気になる、逆に体が柔らかくてつい広げすぎてしまう、または加齢による変化などの違和感を放っておくとポーズを快適にとれなくなったり、けがにつながったりします。放置せず、原因と解決法を知っておきましょう!」
FRONT
BACK
「股関節に詰まり感がある」の“詰まり感”の正体は?
筋肉の硬さや、 筋力の衰えによる骨のズレも
レッスン前にあった股関節の詰まりが、終わったら消えた、という声も多いように、血流が滞り筋肉も硬い状態では股関節の滑りが悪く「詰まる」感覚に。ヨガで循環が改善されると筋肉がほぐれ、詰まりも解消。動いても消えない場合はお尻の筋肉が弱く、 くぼみに入る大腿骨頭が前側にずれる、または内転筋が硬く内側にねじれ、骨や組織が衝突する「インピンジメント」の可能性も。内転筋をほぐし、お尻も鍛えると◎。
動くと解消
→筋肉のこわばり
動いても詰まり感がある
→インピンジメント
年齢を重ねると股関節が動きにくなるのはなぜ?
軟骨のすり減りや、筋力低下が主な原因
原因は加齢によって関節の軟骨がすり減って、運動が制限されること、そして運動する機会が減って筋肉がどんどん硬くなるため関節も動かしづらく、関節のコントロール力も低下するので骨同士の衝突や摩擦で痛みを生じたりも。関節をスムーズに動かし続けるには、筋肉をほぐすストレッチ+筋トレを。ヨガでも座位ばかりより、体重をかけながら動く立位も適度に取り入れていきましょう。
原因①:軟骨のすり減り
対策は
ストレッチ
筋トレ
原因②:運動機会の減少
対策は
床のタオルを足指でたぐり寄せる運動で、末端から動かして。
教えてくれたのは...Ayaka先生
医療系大学卒業後、理学療法士としてリハビリテーション専門病院で4年間勤務。その中で病気やけがを未然に防ぐ予防医学に興味を持ち、ヨガとピラティスの指導者資格を取得、講師として活躍中。
トップス¥11,000、レギンス¥11,000、トップス¥9,680、レギンス¥13,200/すべてJulierYoga and Relax(☎03-5720-8256)
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