1日で最もストレスに強い時間は?睡眠コーチ角谷リョウさんに聞く、最も困難な仕事をすべき時間帯とは

 1日で最もストレスに強い時間は?睡眠コーチ角谷リョウさんに聞く、最も困難な仕事をすべき時間帯とは
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私たち人間は、朝起きてから夜寝るまでに何かしらのストレスを感じながら生活をしています。だからこそ、1日のうち「ストレスに強い時間」がいつなのかを知っていれば、その時間を上手に使って、前向きに過ごすことができそう。そこで、睡眠改善に特化する活動をおこなっている「スリープコーチ」角谷リョウさんの著書『働くあなたの快眠地図』(フォレスト出版)から、睡眠とストレスの謎を紐解いていきます。

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実は多くの人が勘違いしている、「ストレスに強い時間」

さっそく角谷さんに私たちの体が「1日で最もストレスに強い時間」がいつなのかを伺ってみましょう。

「朝起きてすぐの人間の体は、体温が十分に上がっておらず、脳も内蔵もフル稼働している状態ではありません。ですから、多くの人が体感的に『朝はメンタル的に不安定な状態だ』と感じるかもしれません。しかし、私たちの体は朝起きて1時間後がストレスに抵抗するホルモン『コルチゾール』が1日で一番多く分泌されます。ですから、実は朝こそストレス耐性が備わっている状態なのです」(角谷さん)

ベストな朝の活用方法とは?

「朝」が1日のうちで最もストレスに強い時間と聞いて驚いた方も多いのではないでしょうか。さらに角谷さんは、そのストレス耐性が強い時間に「少しの運動」をしてから「最も困難な仕事をすること」を勧めています。

「目覚めて1時間前後の時間に少しの運動をしたのち、自分が困難だと後回しにしていた仕事や、最重要だと感じている仕事に向き合ってみてください。この時間にSNSやメールなどの情報を頭に入れることは避けましょう。ストレス耐性が取れる時間を無駄にしないよう気を付け、この時間を有効に使いましょう」(角谷さん)

ストレスに強い朝の状態を活用する3つのポイント

  1. 朝が一番「ストレス耐性」が強い
  2. 朝はSNS、メール、ニュースなど不要なストレスをかけない
  3. 少しの運動の後に「最重要の仕事」をすれば効果的

これまで多くの人が、通勤時に満員電車に揺られながらSNSにアクセスしたりチャットしたりしてきたかと思います(ちなみに、満員電車は戦闘機のパイロット以上にストレスがかかっているという研究報告もあります)。朝の満員電車、スマホでの情報アクセスなど、フレッシュな脳にストレスをかけ、せっかくのストレス耐性を使い切ってしまうのはもったいない!通勤している人は、スマホ操作はやめてみましょう。在宅勤務の人は軽い運動をしてから仕事にかかりましょう。ストレス耐性に強い朝の時間帯を有効活用して行きたいですね。

角谷リョウさんプロフィール

スリープコーチ/LIFREE 株式会社共同創業者
NTTドコモ、サイバーエージェント、損保ジャパンなどの大手企業をはじめ、計120社、累計6万5000人の睡眠改善をサポートしてきた上級睡眠健康指導士。日本サウナ学会学会員。著書『エグゼクティブを見せられる体にするトレーナーは密室で何を教えているのか』(ダイヤモンド社刊)、『鍛えていないと稼げません──身体づくりで生産性をあげよう』(WAVE出版)。最新著書は『働くあなたの快眠地図』(フォレスト出版)。

働くあなたの快眠地図
『働くあなたの快眠地図』角谷リョウ・著(フォレスト出版)

 

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Text by Nana Yasuda

AUTHOR

ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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