【高校の授業でヨガという選択肢】学校教育におけるヨガで、ヨガインストラクターの私が目指すもの
戻ってこられるような場所、ニュートラルな授業にしたい
ヨガってそもそも、誰かと競うものでもなく、必ずしも全力で一生懸命限界まで追い込み続けなければいけないというものでもないです。常に、自分に意識を向ける練習をしたり、今日の体と心がどんな状態かそれを把握して、体と心が穏やかになっていくことを目指すもの。
部活で疲れているなら、”疲れを取るために”ヨガをしてみたり、どうしてもやる気が出ないときはやる気が出ないことに向き合ってみたり、そこからの切り替え方を伝えたり。学生がヨガ以外の場所で全力で活躍できるように、ヨガが”戻ってくる場所”そんな授業になるといいなと思いがながらやっています。
学生にとって先生ではなく、近所のおばさんになりたい
私個人的に言えば、学校教育の中で授業を伝えながらも、学校から離れた場所、スタジオを活動拠点としています。学校内だけの関係にとどまらず、大人と大人としての関係性やヨガを通しての先生と生徒の関係性が学校を卒業した後も続くといいなと願っています。
家庭と学校だけで子育てをしていくのではなく、地域で育てていく、そんな環境を子どもたちに提供していくことを目指しています。寮生活で学校の文句を親に言う機会がなければヨガの授業で言ってくれたらいいし、ヨガの授業が真剣じゃなくても部活の試合で頑張る姿を見せてくれたら、はなまる。早くお母さんになりたい!と夢を伝えてくれる子は、将来ママ友になる日が来たり、マタニティヨガを教えられる日が来たらいいなと思っています。
ヨガ(yuj=つなぐ)と言う言葉の意味どおり、教育と地域、人と人をつなぐ架け橋となることを目指しながら、ヨガの授業をしています。
AUTHOR
白井美穂
セルフケア・ヨガ講師として活動中。会社員時代に”ネフローゼ症候群”という難病を患い、ヨガと季節のセルフケアを学び始める。その後ヨガ講師へ転身、初心者にもわかりやすいレッスンを行う。2021年度より愛知県内の高校にてヨガの授業を開始し、現在は県内2校で授業を担当。10代にヨガを通して体と心を整えることの大切さ、自分の心と向き合いやりたいことや目標に向かって進んでいくことの大切さを伝えている。
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