「27歳症候群」って知ってる?誰しもが悩む人生の転機と乗り切り方とは|臨床心理士が提案

 「27歳症候群」って知ってる?誰しもが悩む人生の転機と乗り切り方とは|臨床心理士が提案
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南 舞
南 舞
2022-06-22
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成人期の危機を乗り切るには?

なぜそうしたいのか?自分に問いかけて整理してみる

例えば、『結婚したいのはなぜ?』『なぜ転職したいのか』など、その理由を自分自身に問いかけることを忘れていませんか?クライエントさんたちと話す中でこうした問いかけを何度か行っていくと、『親に結婚についてうるさく言われるから』とか『転職するなら○歳までっていう話を聞くから』といった答えが返ってくることがあります。これって他人が決めた価値観ですよね?それを『私がどうしたいのか』という思考に変えていくと、『意外と今は一人でいる時間が楽しいかも』とか『転職するのはもう少しやりたいことができてからでもいいかも』といったように、自分の中の本当の答えが見つかるかも。

周囲の先輩たちに話を聞いてみる

すでにそうしたステージを乗り切った先輩たちに話を聞いてみるのも良いと思います。ここでのポイントは『あくまで一例として聞く』こと。先輩たちにとって正解だったことが、自分にとっても正解とは限らないからです。あくまでデータ集めの感覚で、いろんな人たちの話を聞いてみましょう。様々な考え方や乗り越え方に触れていく中で、自分がしたいこと、こうありたい自分像が見えてくるかも。

人生の大切な選択、迷った時こそ自分軸を

エリクソンの発達社会理論でいうと、成人期の一つ前のステージ【青年期】の課題はアイデンティティの確立、つまり『自分軸を作ること』です。迷った時こそ『自分はどうしたいのか、どうありたいのか』という自分軸作りに立ち戻りましょう。周囲の価値観やジャッジを抜きにして考えてみると、意外と答えはシンプルだったりするもの。生き方は誰一人として同じではありません。一人でも多くの人が自分で納得できる人生の選択をできることを願っています。

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南 舞

南 舞

公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。



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