【楽だからと使いすぎてない?】今すぐ使うのをやめるべき5つの「加工済み食品」

 【楽だからと使いすぎてない?】今すぐ使うのをやめるべき5つの「加工済み食品」

次回、時短を考える際、時短が期待できるパッケージ食材や調理済み食品は控えましょう。代わりに何を使うべきかをご紹介します。

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忙しい平日に食事を用意するのは、至難の業です。だからこそ、加工食品を使った時短料理が存在するのです。玉ねぎやピーマンのみじん切り、合わせ調味料やマリネ液、カットフルーツ、お惣菜など、時間と労力を節約するために作られたアイテムは、面倒な夕飯準備を数分ですませてくれます。

しかし、いくら便利でも、食料品店での時短術がすべて賢い選択とは限りません。料理を簡単にするために、これらの時短食材は味や新鮮さ、栄養素を損なう可能性があります。また、清潔とは言い難いものもあります。もちろん、不要なプラスチックゴミが出てしまう場合もあります。

次回、時短を考える際、時短が期待できるこれらのパッケージ食材や調理済み食品は控えましょう。次の5つの食品と食材に関しては、少し手間のかかる方法を選んだ方が、お得でプラスチックゴミも減らせるので、数分余分に時間をかける価値は十分にあります。

1.インスタントコーヒー

インスタントコーヒー
インスタントコーヒー
photo by Adobe Stock

驚くほど便利で、ほとんど手間なく淹れられるインスタントコーヒーは、単なる食料品の時短アイテムではありません。手頃な価格と早朝の手軽さから、多くの家庭で定番となっています。コーヒーをよく飲む人なら、インスタントはさらに魅力的な存在です。

しかし、従来の挽き豆ではなくインスタントコーヒーを選ぶことは、必ずしもベストなアイデアではありません。インスタントコーヒーは、「本物」のコーヒーよりもカフェインが少ないことが判明しています。

クッキングサイトのMashed(マッシュト)によると、インスタントコーヒーカップ一杯には30〜90mgのカフェインが含まれています。一方、焙煎コーヒーには70〜140mgが含まれています。つまり、カフェインが強めの種類を選んだとしても、インスタントコーヒーには、通常の焙煎コーヒーと同等のカフェインは入っていません。

インスタントコーヒーには、買い控えしたくなる別の欠点があります。コーヒー豆を焙煎したときに発生する潜在的に有害な化学物質であるアクリルアミドが多量に含まれているのです。従来の焙煎コーヒーやコーヒー豆にもアクリルアミドが含まれていますが、その量はインスタントコーヒーの方がかなり多くなっています。

2013年の調査研究によると、インスタントコーヒーには、新鮮な焙煎コーヒー(1kgあたり179mcg)よりも100%多くのアクリルアミド(1kgあたり358mcg)が含まれていることが判明しました。この化学物質が危険か軽いかは別として、手っ取り早いからと言ってインスタントコーヒーを飲むと、一口ごとに多く摂取することになるのは明らかです。

代わりに何が良い?:昔ながらの「スローコーヒー」、つまりお湯で割るのではなく抽出するタイプのコーヒーにこだわってみましょう。時間を節約したいのであれば、豆を丸ごと使わず、あらかじめ挽いたブレンド豆を使いましょう。また、タイマー付きのコーヒーメーカーを使えば、目覚めた瞬間に淹れたてのコーヒーが飲めます。

2.みじん切りにんにく

市販のみじん切りにんにくは、一見するととてもスマートな商品のように思えます。ガーリックパウダーと違ってフレッシュなにんにくで、丸ごとのにんにくと違って、皮をむいたり刻んだりして無駄な時間を費やす必要がありません。面倒なことはなく、手を汚す必要もなく、どんなレシピにもすぐに適量を加えることができます。

しかし、このスーパーでの時短術は、期待は大きめなのに対してその見返りは大したことがありません。にんにくを刻むと、その細胞からアリシンという化合物が放出されます。アリシンは体に悪いものではありません。ただ、にんにくに苦味が出る傾向があります。また、みじん切りやみじん切りのにんにくは、火を通さない時間が長いほど、アリシンの風味が強くなるのだそうです。にんにくチューブや市販のみじん切りにんにくは、新鮮なにんにくとは異なる味になる可能性があります。

ここで、時短せず、新鮮なにんにくを選ぶもうひとつの理由があります。にんにくの自然な健康効果はすべて、にんにくが新鮮なときに最もよく体に取り込まれます。あらかじめみじん切りされたにんにくは、まったく新鮮ではありません。保存性を高めるため、安定剤や保存料を含んでおり、あまり健康的な選択とは言えません。みじん切りにんにくの容器には、クエン酸やリン酸などの余分なものが入っていることがあり、これらはにんにくを保存するためですが、味を少し変えてしまうのです。Clean Eating(クリーン・イーティング)の読者の皆様は、新鮮で風味豊かな料理を求めている方でしょう。みじん切りにんにくは、一見新鮮なにんにくと同じように見えますが、料理の風味を毎回損なってしまいます。そのようなことは避けましょう。

代わりに何が良い?:にんにくを丸ごと、もしくは欠片で購入し、自分でみじん切りにすることで、新鮮でヘルシー、そして最高に美味しいハーブの出来上がりを楽しめます。皮をむく手間を省きたい場合は、あらかじめ皮がむかれている丸ごとにんにくを選ぶとよいでしょう。ただし、これらの製品パッケージをよくよく見て、予期せぬ添加物が含まれていないことを確認するようにしてください!

3.市販のカリフラワーライス

カリフラワーライス
市販のカリフラワーライス photo by Adobe Stock

カリフラワーのかたまりをお米のように細かくする時間が好きなら別ですが、近所のスーパーの青果コーナーであらかじめ処理されてある市販のカリフラワーライスを購入するのは便利なように聞こえます。そして、この時短野菜が便利なことは否定しません。しかし、市販のカリフラワーライスには、いくつかの大きな欠点があります。

第一に、市販のカリフラワーライスは信じられないほど高価です。あるブロガーが調べたところ、市販のカリフラワーライスは、自分で作るよりも最大で87%も高価であることがわかりました。確かに、自分で作ったカリフラワーは少し時間がかかりますが、強力なフードプロセッサーを使えば、本当に2、3分で済みますので、そのように考えると、なんと87%も多く支払う価値はありません!

さらに、市販のカリフラワーライスは、あなたが思っているほど質がよくありません。スピード重視で作られているため、米粒大の中に大きな塊が混ざっていたり、食感が不規則なことが多かったりして完璧ではないのです。米テレビ番組TODAY(トゥデイ)によれば、お店のものは家庭での手作りよりも水っぽく、柔らかいので、レシピが台無しになることがあるそうです。水っぽいべちゃべちゃしたカリフラワーライスなんて嫌ですよね。やめておきましょう。

代わりに何が良い?:生のカリフラワーに代わるものとして、冷凍のカリフラワーライスがあります。冷凍のカリフラワーライスは、調理したときの食感がよく、生のカリフラワーライスと同じように使えます。

しかし、鮮度を保つには、自分で作るのが一番です。作るたびに、スピードアップできます。3~4個のかたまりを買い、一度に作って一人分ずつ冷凍しておくこともできます。シマリスのように、冬の間に仕込んでおけば、オールシーズン楽しめます。

4.おかずの素

おかずの素はとても便利です。マリネや揉み込み料理、風味豊かな調味料に必要なハーブやスパイスを探すためにスパイスラックをあさる代わりに、もう準備ができているパッケージを開けるだけで良いのです。おかずの素は、ディップソースやスロークッカー、バーベキュー用など、あらゆるレシピに対応しています。

おかずの素はリーズナブルな価格で手軽ですが、実際はそれほど便利ではありません。

コスト面で言えば、これらの風味豊かなおかずの素は、実は見た目ほど安くはないのです。確かに、1ドル(約127円)は素晴らしい響きです。しかし、調味料のパックは1回限りしか使えず、1回で1食分の量しか得られません。一方、瓶詰めのスパイスは何度も使えて、数カ月(あるいは数年)もちます。長期的に見れば、おかずの素よりも個々のスパイスを選ぶ方が、実はお得なのです。

また、おかずの素は必ずしも健康的ではありません。と言うのも、塩分や糖分をコントロールすることができないのです。また、多くのおかずの素には保存性を高めるために防腐剤が含まれています。

代わりに何が良い?:個々のスパイスを使ってオリジナルのブレンド調味料を作ったり、様々なスパイスを組み合わせたりしてレシピの風味を変えることができます。自分でブレンドしたスパイスを使えば、保存料、塩分、コストなどの要素を完全に自分で管理できます。

5.ボトルに入ったレモンやライム果汁

新鮮なレモンやライムよりも長持ちするものをお探しですか?レモンやライム果汁をあまり使わないのであれば、近所のスーパーで果物の形をしたペットボトルに入った果汁を手に取りたくなりますよね。レモンを丸ごと1個絞るよりも、瓶から数滴垂らしてレシピに加える方が便利です。

これらの市販品を使った時短は、柑橘類を絞る時間や労力、そして煩わしさを解決してくれるように聞こえるかもしれませんが、そこにフレッシュな果汁は入っていません。

実際、黄色や緑色の容器の中の液体は防腐剤でいっぱいで、本物のレモンやライム果汁の味はしません(先ほどご紹介した調理法や食材の本質の話に戻ります)。

ボトルに入ったレモンやライム果汁を飲んだことがある人は、それがかなり偽物の味であることにお気づきでしょう。

搾りたてのレモンやライム果汁はあまり長持ちせず、長く置くと味が変わってしまうのです。そこで保存料や亜硫酸塩を大量に加えることで、市販のレモンやライム果汁は、適切なバランスを保とうとしています。食事に用いるたびに、不要な添加物を摂取してしまうことになります。

代わりに何が良い?:料理にレモンやライム果汁を使いたい場合は、新鮮なものを使うようにしましょう。もちろん、市販のレモンやライム果汁で、本物の果汁を使ったものを見つけることも可能です。

時間節約にそういったものを使用するのも良いでしょう。しかし、(常にすべきことですが)成分表をよく見て、本物の果汁かどうかを確認するようにしましょう。

教えてくれたのは・・・ヘザー・アダムスさん
ヘザー・アダムスさんは、執筆と編集業で活躍してきた経験豊富なライター。コンテンツ制作、ソーシャルメディア、マネジメント、編集を得意とする。

ヨガジャーナルアメリカ版/「5 Prepackaged Grocery Items You Need to Stop Using Right Now

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By HEATHER ADAMS
Translated by Hanae Yamaguchi

AUTHOR

ヨガジャーナルアメリカ版

ヨガジャーナルアメリカ版

全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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