【塗るだけで柔軟性アップ?!】女性に嬉しい健康効果がいっぱい「マグネシウム」を味方につけよう

 【塗るだけで柔軟性アップ?!】女性に嬉しい健康効果がいっぱい「マグネシウム」を味方につけよう
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半田葉子
半田葉子
2021-08-19

「ヨガのポーズが上手になりたい」「柔軟な筋肉を身につけたい」「精神安定こそヨガの神髄」「食から身体を整えたい」…。ヨガを実践している人の理由はひとそれぞれ。 そしてヨガをしている人もしていない人も、【柔軟な心と身体】って理想ですよね。そんな私たちのために「マグネシウム」が一役買ってくれることをご存知ですか。 身体にも心(脳)にも良い影響を与えてくれるマグネシウムの役割や摂取方法について、今回はマクロビオティック歴15年で腸セラピストの ≪素果子|sugashi≫ 店主、半田葉子さんが解説。

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スポーツアスリートやトレーニングには欠かせない「マグネシウム」

筋肉
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「筋肉は破壊と修復を繰り返すことで強くなる」と聞いたことはありませんか。筋トレをすることで筋肉を破壊、そして筋肉を休めることで修復し筋肉を育てていくわけですね。それと同時にアスリートは筋肉の「質」も問われます。

アスリートにとって怪我は致命傷。「身体が固いと怪我をしやすくなるから柔軟な身体を」と言われますが、それは関節の固さだけではなく、筋肉の固さも大きく関わっています。

最近では「筋膜リリース」という言葉も良く聞かれるようになりましたが、筋膜も筋肉の一部。筋肉を正しく動かすためには、これら筋膜が柔軟に動くことは必須ですよね。また、筋膜のよじれやこわばりが、こり・はり・痛みの原因や身体のバランスに大きく影響していることは、ヨガを実践されているみなさんは特に感じることも多いかと思います。

筋肉はマグネシウム(Mg)カルシウム(Ca)の2種類のミネラルがうまく作用することで作られています。具体的には、マグネシウムは筋肉を「弛緩」、カルシウムは「収縮」させる働きをします。そのバランスによって筋肉は成り立っているのです。

関節の周りにも筋肉はついています。マグネシウムを摂ることは、ヨガで関節を緩めたり筋肉を緩める手助けとなってくれることでしょう。トレーニングでプロテイン(タンパク質)を摂る方は多いですが、筋肉のために「マグネシウムを摂る」ということはとても大切なことなのです。

足がつるのはマグネシウム不足

ヨガをしていて足がつりそうになった経験はありませんか。マラソンやサッカーなど、長時間運動をし続けているアスリートが足をつってしまうシーンを見たことがある方や、寝ている時に足をつった経験がある方も多いのではと思います。「水分不足」「足が冷えていたから」と良く言われていますが、これは「マグネシウム不足」が引き起こした可能性が高いです。

私たちの汗はしょっぱいですよね。これは汗の中に塩分やミネラル(マグネシウムやカルシウム)が含まれているから。先ほどマグネシウムは「筋肉の弛緩」カルシウムは「筋肉の収縮」とお伝えしましたが、汗の中にはカルシウムよりマグネシウムが多く含まれています。

つまり、長時間運動をして汗を掻いた私たちの身体の筋肉バランスは【マグネシウム(弛緩)<カルシウム(収縮)】となり、筋肉が収縮しがちです。その作用で「足がつる」「こむら返り」「まぶたや身体の一部の痙攣」といった症状がでてくるのです。

中でもふくらはぎがつるのは「第二の心臓」と言われるくらい大切で良く使用する部位であり、足の裏がつるのは私たちの全体重を支えてくれているため、筋肉疲労が起きやすい箇所とも言えます。夏の夜に足が冷えてつるのも、冷えて筋肉が張った上に、日中に汗でマグネシウムが体外に排出されてしまっているからと言えるでしょう。稀に脇腹や肩がつる方がいらっしゃいますが、普段姿勢が悪く、脇腹や肩周辺の筋肉が張ったり負担をかけてしまっているのかもしれませんね。
※マグネシウム不足による過度な収縮による高血圧、脳こうそく、心筋こうそく、狭心症、収縮後の過膨張が原因の片頭痛などにも注意が必要です。

夏バテもマグネシウム不足が原因かも

「なんだか疲れが取れない」「身体が重い・階段がつらい」「やる気が起きない」「筋肉が痙攣する」…。これらももしかしたらマグネシウム不足による筋肉疲労が原因かもしれません。

マグネシウムの約6割が骨、約3割が筋肉に存在します。(血液中は1割未満)汗によるミネラルの排出はカルシウムよりもミネラルの方が多いとお伝えしましたが、夏の汗によりマグネシウムが不足してしまっているからなのかもしれません。

私たちの身体には欠かせないミネラルが16種類あり、なかでも多く摂取する必要がある「主要ミネラル」は7種類あります。その中の一つがマグネシウム。マグネシウムはカルシウムやナトリウムと同じくらい大切なミネラルのひとつです。

夏に汗を掻いたら「水だけでなく塩分も摂ること」と良く聞きますが、他にも熱が出て汗を掻いたら経口補水液やポカリスエットを飲んだり、夏になんとなしに「ミネラル麦茶」を飲んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。これらにはすべて「マグネシウム」が含まれています。

汗で流れ出てしまったマグネシウムによって体内のミネラルバランスが崩れ、筋肉バランスが崩れ、「身体が重い」という現象が起きているのかもしれません。

私たちの身体を動かすエネルギーを生み出しているミトコンドリアもまた、マグネシウム不足により機能が低下するとも言われています。
※汗の中には鉄分も含まれています。貧血気味の方は鉄分も意識しましょう。鉄分については『だるい、末端冷え、立ちくらみ…その不調「鉄欠乏症・隠れ貧血」が原因かも?【鉄不足を防ぐ食べ方】』という記事でも解説しています。

心を無に~マグネシウムは「天然の精神安定剤」~

瞑想
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ヨガでも瞑想やマインドフルネスなど心をフラットに「無」にする時間や、細胞レベルに集中することが大切とされていますよね。どうしても邪念がうまれてしまったり、ポーズが安定しなかったりする場合にはマグネシウムが「ブレない身体作り」の手助けをしてくれるかもしれません。

マグネシウムはうつ病や生理前のイライラなどのPMS(月経前症候群)、不眠などを患っている人の「天然の精神安定剤」とも言われていることをご存知でしょうか。

マグネシウム不足になると脳の活動に影響が出ることもあります。マグネシウム不足は鬱や錯乱、神経過敏を引き起こし、興奮しやすくなったり、嗜眠(眠り続ける)といった精神状態が不安定になる恐れがあり、精神不安定が続くとやがて鬱がひどくなったり不眠症になったり、感情の起伏が激しくなったり…、ひどくなると幻覚が見えたりと様々な症状があらわれます。最近はアルツハイマー病はカルシウムとマグネシウム欠乏によって起こるとも言われており、脳への影響も大きく、マグネシウムを摂取することは身体だけでなく脳の安定にも繋がり、私生活もより豊かなものになっていくことでしょう。

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半田葉子

半田葉子

バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_



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