おしゃれすることにも鏡を見ることにも意味がある|アーユルヴェーダに学ぶ「外出前の身支度」について
ヨガ講師でアーユルヴェーダカウンセラーとしても活動するHIKARU先生に、アーユルヴェーダの知恵を借りて、日々を心地よく過ごすヒントを教えていただきます。
しばらく続いたステイホームから、少しずつ外出の機会が増えて来ましたね。有益な暮らしのアイディアが満載なアーユルヴェーダから、外出前の身支度についてご紹介します。
清浄からスタート
手や口を清めてからお参りをするように、行いを良いものにと心がける際には、まずは清潔にすることが大切です。眠気やだるさを一気に吹き飛ばしてくれる朝のシャワーがおすすめです。輝かしい1日をスタートする時には、まず自分自身を清潔にすることで気持ちを切り替え、そしてプライペートなスペースから社会に一歩踏み出す前には、5分で良いので部屋を整えてから出かけましょう。外出先で精力的に一日を過ごした後に片付いている家に戻ると、やっぱり家が一番という安心感と共にリラックスしやすくなります。
季節に合った装い
出かける場所や活動にふさわしい装い、清潔感やその季節に合った装いについても工夫しましょう。“清潔な衣服を身につけると、魅力が増し、評判が良くなり、縁起の悪い印象を与えず、快適であり、上品で、集会での押し出しが良く、賞賛される”とアーユルヴェーダの古典にも書かれています。汗ばむ季節には綿や麻素材を、そして白や水色などの清涼感のある色合いもいいですね。服を着ている自分自身の心地良さももちろんのこと、周りの人にも視覚から得る涼しさのお裾分けができます。また日差しが強い時には、通気性の良い帽子をかぶり、なるべく日陰を歩くようにしましょう。太陽に適度に当たることは大切ですが、夏の強い日差しに当たり過ぎも良くないとされています。詳しくは「夏は"太陽が力を奪う季節"|夏バテしないためにできる5つのこと【アーユルヴェーダに学ぶ】」の記事にまとめています。
香水やアクセサリーで着飾る
清潔な衣服にプラスして、香水やアクセサリーで着飾り、おしゃれを楽しみましょう。着飾ることで気分が上がり、不安を取り除き、様々なことにもチャレンジしやすくなります。また周りにも好感を与え、より良いコミュニケーションにもつながります。
鏡を見る
鏡は幸運を呼ぶラッキーアイテムの一つで、鏡に自分の姿を映してみることは吉相であり、皮膚にも輝きをあたえ、力をあたえ、長寿につながります。また罪や貧困を取り除いたりするとも考えられています。何か良くない考えを持っていたとしても、罪をはたらく前に鏡の中の表情をみることで、思い止まることができるというわけです。元気がなかったり、疲れていたりする時にも有効で、自分に優しくケアするタイミングも教えてくれます。
花を見る
生花も幸運を呼ぶラッキーアイテムです。花飾りを身につけることもすすめられていて、お祈りや儀式をする際にも祭壇には必ず花をお供えする神聖なものでもあります。古典には“花を触れることなしに外出してはいけない”と強い口調で書かれているほどです。現代生活ではなかなか花飾りは難しいですが、目に入りやすい食卓や玄関などに季節のお花を飾ることは気軽に楽しめそうです。たった一輪でもお花が部屋にあると、空間がパッと明るくなります。
私はベランダでミニ盆栽を育てていて、毎朝の水やりが日課ですが、次々と開花するこの季節は楽しみが100倍です!
AUTHOR
HIKARU
アンダーザライト ヨガスクール リードトレーナー、全米ヨガアライアンスE-RYT500、YACEP認定講師、シヴァナンダヨガ正式指導者。アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント(日本アーユルヴェーダスクール認定)、Ayurvedic Medicine Practitioner(米国補完医療大学発行)など各資格を取得。AyuSya(アーユシュヤ)にて、ヨガとアーユルヴェーダの叡智を統合させたセルフケアの方法を提供する。著書に「やさしいヨガ」「HIKARUの楽しいヨガ」「はじめての楽しいヨガ」「はじめてのアーユルヴェーダ」(主婦の友社) www.ayusya.jp
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