【体温が低いとさまざまな不調の原因に】快適な日常生活のために|体温を1℃上げるためのヨガ

 【体温が低いとさまざまな不調の原因に】快適な日常生活のために|体温を1℃上げるためのヨガ
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元田裕子
元田裕子
2022-06-05

コロナ禍の生活が始まってから、体温を測る機会が日常的に多くなってきました。あらためて自分の体温を見ると「意外と低い」と驚いてしまった人も多いはず。「冷えは万病の元」と言われるように、さまざまな不調の原因となることが。毎日のヨガで、目指せ体温+1℃!

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あなたの平熱は何度でしょうか? 35度台という人もいるかもしれません。健康を維持するために理想的な体温は、36.5度~37度と言われています。体温が低いと、血行が悪くなり、免疫力や代謝も下がり、さまざまな病気を引き起こす原因となってしまいます。そうならないためにも、身体を温める習慣を意識し、少しでも体温アップを目指した生活を送っていきましょう。

身体を温めるおすすめ習慣

  • 適度な運動をする(ウォーキング、サイクリング、ヨガ……)
  • 下半身の筋肉を使う(下半身には全身の筋肉の約70%が集まっているため、鍛えることでより多くの熱が発生し、全身の血の巡りもよくなります)
  • 足首、手首、首、お腹を温める
  • 深呼吸、特に吐く息を意識して細く長く吐く(自律神経のバランスを整える作用があります)
  • 湯船にゆったりとつかる
  • 身体を冷やす食材、温める食材があることを理解する。(ただし、冷やす食材でも熱を加える、塩を加える、発酵させることで温め食材に変わることもあります。例:トマト+熱、きゅうり+塩、大豆+発酵……)
  • 発酵食品をとる

身体の内側から熱を生み出すポーズ:A

①気をつけの姿勢で両手を腰におく。骨盤を正面に向けてて、右足を大きく一歩後ろへ下げる。右足は膝の真下にかかとがくるようにして、しっかり踏み込む。後ろに引いた左足はかかとを浮かせ、見えない空気を押すイメージで固定する。

②両手を斜め前にのばす。指の先〜頭~右足かかとまで一直線になればベスト。

手伸ばし
②photo by Yuko Motoda

③両手を胸の前で合掌する。背筋をのばしたまま、みぞおちの裏側から上体を左へねじって、体をキープしたまま深呼吸を5回。手のひら同士は押し合うように。

プレイヤーズツイスト
③photo by Yuko Motoda

④息を吸いながらねじりをほどき、両手を腰に戻す。後ろ足を前足にそろえて気をつけの姿勢に戻す。反対脚も同じように行う。

身体の芯から熱を生み出すポーズ:B

ブランケットを床に敷き、その上にうつ伏せになる。両手をひじまくらにし、顔は向けやすい方に向ける。

②右足を付け根から曲げ、付け根の横に膝がくるように置いたら、さらに膝を90度に折り曲げる。

③そのまま徐々に上半身を右膝に近づけてキープ。骨盤内に新鮮な空気を送り届けるイメージでゆったり呼吸を続ける。反対側も同じように行う。

うつぶせ
③photo by Yuko Motoda

ポーズが終わったら

ポーズを終えた後は1分間ほど仰向けに横たわってみて。その際、お腹の上にブランケットを乗せると、中心部がより温まります。身体の中心から末端まで体内の巡りがよくなっている感覚、体温をぜひ感じとってみてください。

シャバーサナ
photo by Yuko Motoda

ご紹介した二つのポーズのうち、Aは少しアクティブな動き、そしてBは少し受け身な動きとなっています。身体の中心部を温めるということは共通していますが、それぞれの動きを合わせて行うことで、より自律神経を整え血液循環を巡らせる効果が期待できます。呼吸は吐く息を細く長く、吸う息より長くすることを心掛けてみてください。少しずつ体温が上がると、一つまた一つと不調が少なくなってくるかもしれません。体を内側から温めて、より快適な日常生活を送っていきましょう。

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元田裕子

元田裕子

ヨガインストラクター。図書館司書として働いていた頃にヨガと出会う。心身がすっきり解放される感覚に魅了され、指導者資格を取得。現在は、オンラインレッスンのほか、横浜市内のヨガスタジオ、カルチャーセンター、子育て支援施設、神社などでクラスを担当。子どもから大人まで幅広い世代へセルフケアの大切さを伝えている。全米ヨガアライアンス500時間修了/龍村ヨガ指導者養成講座修了/経絡YOGA認定講師。インドのアーユルヴェーダDr.よりアーユルヴェーダ・マルマセラピーを学んでおり、アーユルヴェーダアドバイザー、マルマセラピストとしても活動の幅を広げている。



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