【管理栄養士のレシピ】ビタミンCたっぷり!春キャベツのコクうまスープ
体の栄養だけでなく、心にも栄養を。心で味わいほっと自分に還ってこられるようなスープのレシピを、管理栄養士の高波紗希さんに連載形式で教わります。
夏に突入したのかと思うほど、気温の高い日も増えてきたと思いきや、雨の日も多く衣替え迷う今日この頃。
二十四節気では、春の節目となる「穀雨(こくう)」の時期。
この時期に降る雨は作物の成長を促すため恵みの雨と呼ばれ、昔から穀雨を目安に種蒔きや田植えをされてきました。
一方、気温が高くなり湿度が高くなると、胃の消化機能の低下や自律神経が乱れるなど、心身の不調を招きやすい時期でもあります。
今回は、そんなココロとカラダの不調に効果的なスープをご紹介いたします。
穀雨に旬となる食材「春キャベツ」の栄養
今が旬の春キャベツ。
春キャベツは冬のキャベツと比べて、葉が柔らかくてみずみずしく、甘くて食べやすいのが特徴です。
栄養に関しては冬キャベツと比べて大差はないものの、この時期に欠かせない栄養が豊富に含まれています。
・「ビタミンC」:免疫力の向上、コラーゲンの生成促進、ストレス抑制
・「ビタミンU(キャベジン)」:胃酸の過剰は分泌の抑制、胃粘膜の保護
・「カリウム」:湿度により体内に溜まりがちな水分の代謝促進
・「食物繊維」:腸内環境を整える
ビタミンCとビタミンUは水溶性なため、スープにすることで逃さずに摂取できるのも嬉しいポイントです。
キャベツに豊富なビタミンCとこころの関係
私達のカラダはストレスを感じると、副腎という臓器から「副腎皮質ホルモン」という抗ストレスホルモンが分泌されることでストレスから守ってくれます。この抗ストレスホルモンを生成するためにはビタミンCが必要になります。
しかし、ビタミンCは体内に蓄積することができないため、毎日摂取することがストレスに負けないココロとカラダ作りには不可欠になります。
今回はそんな、ビタミンCがたっぷりで春キャベツの旨味と甘みを堪能できるレシピをご紹介いたします。
ビタミンCたっぷり!春キャベツのコクうまスープの作り方
材料(2人分)
・春キャベツ...1/8個(くし切り)
・にんにく...1片
・コンソメ...5g
・バター...5g
・水...400ml
・パセリ...お好み
・パルメザンチーズ...お好み
・ブラックペッパー...お好み
作り方
① にんにくは薄切り、キャベツは芯がついたまま半分にくし切りに切る。パセリはみじん切りに刻んでおく。
②鍋にバターを入れて加熱し、にんにくを入れて香りが出たらキャベツを入れ中火で両面を軽く焼いていく。表面に火が入ったら水を入れ、沸騰したらコンソメを加えて弱火で煮る。
③キャベツ全体がしんなりしてきたら火を止め、器に盛り削ったパルメザンチーズとブラックペッパー、パセリをふりかける。
AUTHOR
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
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