「友人関係に悩む思春期の娘。親ができることは?」友達付き合いに悩む子供にしてあげたい3つのこと
友達付き合いに悩むお子さんにしてあげたい、3つのこと
その1:話を聞いてあげること
親御さんたちにお願いしたいのは、まずは本人の話を聞いてあげることです。良い悪いなどのジャッジを入れることなく、『それはつらかったね』『私があなたの立場だったらとても悲しいな』など共感してあげることです。その上で、『どうしたら良いかな』『お母さんにできることは何かあるかな?』など、一緒に考えていきたいという姿勢を伝えていくと良いでしょう。
その2:待ち・見守りの姿勢でいる
お子さんの言動や行動に口を出したくなる、変わりに行動してあげたくなることもあると思いますが、そうした衝動はグッと堪えて、本人が動いていくのを待ち、見守っていきましょう。親御さんが先回りすることでより事態が悪化してしまったり、本人との信頼関係が崩れてしまうことになりかねません。あくまでお子さんの問題であり、自分ごとになってしまわないうように、線引きをしていきましょう。
その3:学校以外の経験を増やす
学校での友人関係に固執しないよう、学校外での経験を深めたり、コミュニティを作ってあげる手助けをしてあげると良いと思います。学校以外のことと繋がりができると、それが安心感につながり、自分に対する自信を取り戻すきっかけになるかもしれませんね。
友人関係の悩みは、マイナスになるばかりではない
友人関係で悩むのはマイナスな印象を持たれがちですが、プラスに働くことも。それは、【自分への本質的な理解が深まる】機会に恵まれること。例えば、進学先や職場を決める時になんとなくではなく、じっくり吟味して選ぶ、自分の苦手なものや人、向き・不向きを理解することで、人間関係などもひっくるめて、自分に合った社会生活を選択することができれば、生きやすさが増していきますよね。そのためには、他者との関係で葛藤するという機会はなくてはならないものなのです。そのことを親御さんが理解しておくと、これまでとは違った声かけや提案ができると思います。お子さんへの声かけや対応にマニュアルはなく、悩む機会も多いと思いますが、【子を信じて見守る】これは親御さんにしかできない役割です。質問者さんとお子さんにとって、納得できる道が広がっていくことを願っています。
AUTHOR
南 舞
公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。
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