【汚部屋時代の失敗】 収納本を買っても片付かなかった理由
書店に行くと、さまざまな収納グッズを紹介している本が並んでいますよね。『こういう本を見ればきれいでおしゃれな部屋が作れる!』と収納本を買ってみたものの、片付いた部屋とは程遠い結果に。そんな『汚部屋時代の思い込み』について今回はお話ししたいと思います。
『収納グッズ』『収納テクニック』『アイデア収納』ばかりに意識が向いていた
収納本に掲載されている写真は、収納グッズやアイデア収納がメインになっているものが多く、これらはいわゆる"完成形"です。
汚部屋時代の私は、『とにかくおしゃれな部屋にしたい!』『これを真似すれば片付くはず』と思い込んで、ひたすら本の通りにしようと必死でした。
そのために収納グッズを買いにいろんなお店を回ったり、DIYしようと材料を買いに走ったり。今思えばかなりの時間と労力とお金をかけていました。
完成形から目にしてしまうと、どうしてもその状態にする事が目的になってしまい、いらないモノが残ったまま収納グッズだけが増えていきました。結果、その頃の収納グッズは今はひとつも残っていません。
収納本に載っているような凝った収納術は長続きしない
そもそも収納術を紹介する本というのは、目的が片付けではなく、『意外性』『おしゃれ感』を重視しているものが多く、使い勝手はそれほど重視されていません。
”100均グッズを組み合わせた収納術”
といった項目は、一見便利そうで目を惹きますが、いざ同じものを作ってみると全くしっくりこないなんてことも少なくありません。
私も汚部屋時代にそのような事を何度も繰り返しましたが、結局使いづらくなってやめてしまいました。
凝った収納術は、見た目は斬新でも、それを保つのが大変で長続きしなかったのです。
収納本に載っていることが『正解』だと思ってしまうと…
なかなか片付けられなくて、いきなり完成した収納のノウハウを見てしまうと、あたかもそれが正解かのように思い込み、その通りにしないと片付かないとすら考えてしまいます。
HSPな私は特に、「0か100か」「正解か不正解か」でものごとを考えてしまいがちなため、収納本の内容に近づけるのが正解だとずっと思っていました。
しかし家族構成や生活リズムは人それぞれ。
100人いれば100通りのやり方、考え方があります。
収納本の通りにしたところで、それが自分の暮らしに合うかどうかはわかりません。
片付け、収納に『正解』というものはないということを、整理収納を学ぶまで知りませんでした。
収納本は実は片付け上級者向け!?
とはいえ、収納本を参考にすること自体は悪いことではありません。ですが、収納本を活用するのは片付けたい時ではなく、片付けが終わったあと、つまり『不要なものを取り除いた後、必要なものをいかに使いやすく配置するか』を考える時に活用するのがベストです。
収納本に掲載されるようなアイデア収納や凝った収納術は、実は片付けに慣れている人でもハードルが高いです。
私も片付けが習慣化されている今でも、収納本のような凝った収納はできません。
汚部屋をきれいにしたいと思った時は、収納本を見て形から入るのも悪くありませんが、あくまでそれは最終目標として掲げ、収納本よりもモノの減らし方や断捨離のマインドなどが書かれている本から参考にすると良いでしょう。
AUTHOR
miyaco
HSP系整理収納アドバイザー(整理収納アドバイザー1級保有)。片付けと出会ったことで、数年に及ぶ"汚部屋"生活から卒業。「部屋と向き合うことは自分と向き合うこと」ということに気づき、整理収納アドバイザーに。自身がHSP気質であることから、HSP向けの整理収納アドバイスを行うほか、SNSでも発信。
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