【パートナー男女20組で調査】「オーガズム瞑想」の脳への影響に関する研究結果
より穏やかな状態を実現する新たな方法がここに。
最近の研究で、科学者たちは、より穏やかでリラックスした状態を実現するための瞑想の有効性を指摘しました。しかし、このタイプの瞑想は、一般的な20分間のマインドフルネスセッションではありません。それは、オーガズム瞑想です。
この研究は、トーマス・ジェファーソン大学の研究者が主導し、男女パートナー20組の被験者が15分間オーガズム瞑想を行い、脳の反応を調べたもので、この種の研究では初めてのものです。
この瞑想は、パートナーのクリトリスをなでるというものです。しかし、その名前から想像できるように、オーガズムを得ることが目的ではありません。むしろ、強烈な瞑想状態を引き起こすことが目的であり、研究によれば、それは達成可能であると言います。
「被験者たちは、一体感やつながり、フローや気づきの感覚など、さまざまなスピリチュアルな体験について述べています」と、この研究は述べています。「深いリラックス感、エネルギー、喜びなどの感情的な反応も(参加者によって)記述されています」。
オーガズム瞑想の科学的背景
ペアでオーガズム瞑想を終了した後、研究者は、脳のパターンやマッピングの測定によく用いられる手法である、血中酸素濃度依存(BOLD)機能的磁気共鳴画像法(fMRI:MRI装置を使って無害に脳活動を調べる方法)を用いて、男女両方の参加者の神経生理学的変化を評価しました。オーガスム瞑想に参加した人は、対照群と比較して、左上側頭葉、前頭葉、前帯状回、島皮質で変化を示しました。(男性参加者にも女性参加者と同じ変化が見られたのです)。瞑想の実践と性的刺激は、感情、感覚処理、行動を支配する脳のこれらの領域で重要な役割を果たします。
では、このことは何を意味するのでしょうか? このように前頭葉に働きかける方法は、従来のマインドフルネス瞑想だけではないのかもしれません。オーガズム瞑想は、マインドフルネス瞑想と同様の反応を脳にもたらすことができるのです。さらに、性的な刺激には、それなりの効果があります。オーガズム瞑想は、性欲低下や性機能不全の対策にもなる可能性があります。この研究結果は、リラックス状態に拍車をかけることができる瞑想の数々を示唆しています。静かなマインドフルネス瞑想が苦手なら、オーガズム瞑想やヒップホップのリズム瞑想、あるいは絶叫瞑想を検討してみてはいかがでしょう。あなたにぴったりの瞑想は?それは身近にあるのです(約束します)。
教えてくれたのは…エレン・オブライアンさん
エレン・オブライアンさんはヨガジャーナルのスタッフライター。ライフスタイル、カルチャー、健康分野を得意とする。Twitter: @ellenobrien0
ヨガジャーナルアメリカ版/「Scientists Just Did a Study on Orgasmic Meditations—Here’s How It Affects Your Brain」
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ヨガジャーナルアメリカ版
全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。
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